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J1全18チーム、仕上がり度総チェック! 柏、C大阪、磐田に「A」評価。川崎、G大阪に不安!? 2018年の注目選手は――

タイ代表ティーラシンは集中力の維持が鍵。浦和はスペシャリスト不在がどう影響するか?

浦和の槙野はCB起用が有力。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
ティーラシンのムアントンでのラストマッチとなった柏戦。中心選手として活躍した。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 広島では、タイ代表ティーラシンに懸かる期待が大きい。ムアントン時代のラストゲームとなったACLプレーオフの柏戦では、前半はしっかりボールを収めるなど高いパフォーマンスを見せていた。しかし後半途中から集中が切れてしまった感じであった。1年間とおして、いかにコンディションを保つかもテーマに。さらに新加入の渡大生、レンタルバックの川辺駿がホットラインを開通すれば、ポゼッションとカウンターを使い分ける、城福浩監督の志向するピッチ全面を使った素早いサッカーを展開できそうだ。

 湘南ベルマーレは、名門パルチザン・ベオグラードからアレン・ステバノヴィッチを獲得。J1で10年目を迎えるミキッチの加入も大きい。とはいえ昨季12ゴールを決めたCFジネイをヴァンフォーレ甲府に引き抜かれたことは、クラブの強化担当者も「想定していなかった」と認めている。補強面で後手を踏んでしまった印象は拭えず、そのあたりがどのように影響するか。

 昨季アジア制覇を成し遂げた浦和は、昨季12得点を決めたラファエル・シルバが中国2部に緊急移籍。マルティノス、山田直輝(レンタル復帰)、武富孝介で、穴埋めと上積をできるのかどうか。もちろんユーティリティ性も必要だが、ウイングやサイドバックのスペシャリストが限られており、4バックを貫いてきたチームとの差も感じられる。ポゼッションからも、カウンターからも攻め切る使い分けをできれば、他チームに脅威を与えられる。

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