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今年の目標は「すべてに勝つ」。山田直輝が”お膝元”のサポーターの前で示した決意

山田が新たな18番をつけて心機一転、2018シーズンに臨む。(C)SAKANOWA

小学生のときによく訪れたホールの舞台に立ち、帰省した少年のような柔和な表情を浮かべる。

 山田直輝が4年ぶりに浦和レッズのユニフォームを着る。今年の目標は「すべてに勝つ」。レンタル移籍した湘南ベルマーレでの3年間、プロである以上、勝てなければ楽しくない――という心境に達した。もちろんその原則は頭では分かっていたが、攻撃の中心という責任を伴ってプレーしてチームをJ2優勝に牽引したことで理解することができた。

 浦和サポーターを対象に開催されたキックオフイベント。27歳の彼は”地元”に帰ってきたことを実感しながら、今季に懸ける熱い決意を言葉で示した。

「(会場の)さいたま市文化センターは小学生のときによく来ていたんです。もちろん客席から観る側だったので、舞台に立つのは初めてです。さすが浦和レッズだなと感じました(笑)」

 山田は帰省した少年のように柔和な表情を浮かべ、740人のファンやサポーターとのひとときを楽しんでいた。ただ、最後に今季の想いを語った場面。浦和の戦士としての顔になり、鋭い眼差しで前をまっすぐ見据えていた。

「(レンタル移籍を終えて)4年ぶりに浦和でプレーできることになり、自分が成長した姿をしっかり見せます。今年の目標は、すべてに勝つ。ポジション争いにも勝って、試合にも勝って、Jリーグ優勝したいと思います。だから、1年間、応援お願いします」

 2018シーズン、プライオリティを「勝利」に置いて戦う。新たに背番号18をつけた山田がこれまでの主力組を突き上げ、チームのために奔走し、そしてレギュラーの座も、タイトルも、すべて掴む覚悟だ。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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