石川直宏がラストマッチ後に応じた一問一答。「ゴールを狙っていたので、アシストは考えていなかった(笑)。でも…」

小平グラウンドで見せた石川の表情。プロとしての最終戦、アシストで締めくくった。(C)SAKANOWA

自分だけのサッカー人生ではなかった。

FC東京の石川直宏が12月3日、J3・34節のFC東京U-23対セレッソ大阪U-23戦に83分から交代出場し、CKから原大智のゴールをアシストした。チームは2-1で勝利。石川はこの試合で、18年間のプロキャリアを終えた。まさに有終の美を飾ってみせた。

試合後、石川は一問一答形式で、改めて現在の心境を語った。その要旨をまとめた。

◇   ◇    ◇

――キャリア最後の試合で、アシストを決めた。狙っていた?

「本音はゴールのことしか考えていなかった。アシストは頭になかった(笑)。ただ、まず勝ちかった。その想いがアシストにつながった。勝つ喜びやその一体感、こうすれば勝てるんだってことを最後に示したかった。出場時間は短かったけれど、それは試合に臨んでいた若い選手たちに伝えられたのではないかと思う」

――しかもFC東京でのデビューを飾った駒沢競技場で、最後も締めた。

「当時と変わらない雰囲気を作り出してくれた。あの時はスタメンで出場し、すべてを出し尽くして交代した。その時と同じように、力を出し尽くし、スタンディングオベーションをしてもらった。当時は認めてもらいたいという想いでやっていたので、感慨深いです。(試合後の挨拶では)デビュー戦でもアシストをできた。アシストで始まり、アシストで終わる。もう言うことないです」

――16年間のキャリアを終えた心境は?

「やっと振り返れる。ずっと突っ走ってきたので、振り返るのはすべて終えたあとでと考えていた。緊張感のあるなかで練習を積み重ねてきて……昨日(J1のG大阪戦)力を出し尽くしたと思っていた。もう一度目の前の試合にすべてを懸けてきた。今は空っぽです」

――怪我などの困難を乗り越えられた要因は?

「待っていてくれる人がいたから。ファン、サポーター、家族、友人、いろいろな方が支えてくれて、自分だけのサッカー人生ではなくなっていた。みんなの気持ちを胸に、ピッチに立って勝つ。勝利をプレゼントして、笑顔をもらう。その日を迎えられると信じてやってきた」

――まだまだ現役でできそうですが?

「本当に、最後ですよね……。正直なところは、やりたい。でも言葉にして発したんで、二言はないです」

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