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【独占!オランダ発】堂安が語った”偉業”5得点目&好調の秘訣「目標は10点。あと2試合1点ペース、行ける!」

堂安は目標の10点へ「あと2試合1点ずつ、行ける」と語った。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「体調は良い。これが普通になってきている」と、19歳の日本人MFは好感触を掴む。

 VVVフェンロのホームスタジアム、デ・クールの光量の弱い照明のなかで、堂安律が強烈な光を放った。エールディビジ24節のVVV対フローニンゲン戦。

 フローニンゲンは開始2分に先制を許したものの、15分に堂安が同点ゴールを決める。前線で幅広い動きを見せる19歳の日本人MFは、ジュニーニョ・バグーナのグラウンダーのパスを受けてカットイン。「ファーストタッチが完璧に決まった。あれで決めないと左利きの選手ではない」と振り返る強烈な一撃をVVVゴールに突き刺した。

 自身5点目となるゴールは、かつてフローニンゲンに所属していたアリエン・ロッベン、リハイロ・ジブコビッチ、ルイス・アルベルト・スアレスという名立たるスター選手に並ぶ、10代で5点以上を決めた4人目の選手という記録に。

「体調は良いです。ポールタッチだけでなくディフェンスも戻って頑張れていたし、これが普通になってきているのは良いこと」

 そう堂安が言うようにこの試合では攻守に渡ってチームへの貢献度が高かったが、とくに攻撃面での躍動が目に留まった。

「チームの左サイドはあまり戦術にハメないディフェンスをしていました。左サイドバック(ヨエル・ファン・ニー)はもともと1対1に強いセンターバックの選手だったので(ケアを任せ、自分は)攻め残りのパターンが多かった」

 得点シーンだけではない。フローニンゲンの25番はボールを持つと積極果敢にドリブルで仕掛け、チャンスを演出。堂安がゴール正面から仕掛ける場面も何度かあった。

「アンカーがひとりだったので、僕らのサイドハーフのうちどちらかが中に入っていければ、2対1の状況が作れると(右サイドハーフの)イェスペル・ドロストと話していました。ふたりでツーシャドーの4-2-2-2ぐらいのイメージでやっていた」

 堂安はそのように試合を振り返った。コミュニケーション力も付いてきていることが感じられた。何より試合は1-1の引き分けに終わったものの、フローニンゲンの攻撃を支えていたのは間違いなく堂安だった。

 話をゴール数に向けると、彼は言った。

「リーグ戦で10点が目標。あと10試合でしょう。2試合に1点のペースなら行けます」

 13位のフローニンゲンはこれから1日も早く1部リーグ残留を決定したいところ。それを叶えるのは、チームから羽ばたいていったスター選手の記録を越えていく、堂安のゴールだ。

文:徳原隆元
text by Takamoto TOKUHARA

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