「這い上がるしかない」ケガを乗り越えた岩渕真奈が直面した新たな壁

北朝鮮戦はシュートゼロに終わり途中交代。それでも岩渕にとって、今大会はひとつの転機になりそうだ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

 北朝鮮戦はノーゴールに終わり「何も残せなかった」と肩を落とす。

 [東アジアE-1選手権]日本0-2北朝鮮/2017年12月15日/千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ)

 北朝鮮戦でシュートゼロに終わった岩渕真奈は、「実力不足を痛感しました」と落胆の色を隠せなかった。3戦のうち2試合に先発し、韓国戦では決勝ゴールを奪取。レギュラー獲得に一歩近づいた。そのうえで「ここらから這い上がるしかない」「闘うだけです」と上を向こうとしていた。

 前半はなでしこジャパンがボールを支配し、何度も北朝鮮ゴールに迫った。しかしハーフタイムまでのシュート数は1本のみ。チャンスといえるチャンスはほとんどなかった。

「ボールを回しているだけでは意味がないと分かったゲームでした。前半はパスを回せていましたけど、果たしてゴールに向かえていたのか。そこは見直さないといけない。個人的にはシュートを打てず(62分で交代)、申し訳ないです。ここから這い上がろうという話をしました」

 そして肩を落として言った。

「相手のプレッシャーが速かったのはあるけど……実力不足を痛感しました。後半も体力が落ちなかった相手が強かった。こういう結果に終わり、何も残せませんでした。闘うしかないです」

 常に膝のケガを抱えてきたなか、4月にバイエルンからINAC神戸レオネッサに移籍した。リハビリと体調管理に努めてコンディションを徐々に高め、この大会では全試合に出場(1試合途中出場)し、韓国戦ではフル出場・1得点とひとつ結果を残した。スーパーサブの座を脱却し、レギュラーの座獲得へ――大きな期待を抱かせた。

「ケガ明けで復帰して、この大会を目指して来たということでは、少しずつステップアップできているのかなと思います」

 ケガとの格闘という壁の先に待っていたのは、さらに高い壁だった。歯が立たなかった相手に、いかにして挑み、乗り越えるのか。岩渕の新たな闘いが、ここから始まる。

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取材・文:塚越 始

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