【なでしこジャパン始動】高倉監督がキャンプ総括「昨年より充実していた」

なでしこジャパンの2018年初合宿を終え、高倉監督は選手の意識の高さに確かな手応えを感じていた。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

自覚を促し、継続の大切さを強調。高校生なでしこ、宮沢ひなたは「初々しく、よくやってくれた」と評価。

  なでしこジャパン(日本女子代表)候補者のトレーニングキャンプが1月15日から18日まで都内で行われた。有酸素運動、筋力トレーニング、日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京さんによる講義など「心技体」を鍛えて、各選手が自分自身と向き合い、これからの自覚を促したり課題を考えたりする機会となった。当面の大きな舞台は今年4月――なでしこジャパンは来年のFIFA女子ワールドカップ・フランス大会の予選を兼ねたAFC女子アジアカップ・ヨルダン大会に臨む。

 選手の細かな動静に目を配っていた高倉麻子監督は、次のように今回のキャンプを総括した。

――2018年、なでしこジャパンが始動しました。体力的なトレーニングがメインではありましたが、5日間のキャンプを振り返ってみて、いかがでしたか?

 昨年からシーズン初めにフィジカルキャンプを組み、午前中はフィールドの練習で心拍数を上げ、午後は専門家によるウェイトトレーニングで自分たちの体と向き合い、測定をして具体的な数字も出しました。1年前は初めてで戸惑う選手もいましたが、1年間やり続けてきた選手は、確実にレベルアップしています。今年はフィジカル的な要素を上げなければいけないという課題を、自覚を持って選手たちも取り組んでいます。昨年と比べても、充実したキャンプになりました。

――メンタル面では講師を呼んだが?

 体と心と技術の面で、心の部分で自分自身と向き合わないといけません。その向き合い方、考え方について、まだ第一歩ですけど、考え出したことは収穫なので、これを続けていきたいと思いました。

――最後のミーティングでは、選手たちにはどのような話をするつもりですか?

 4月に大事な予選があり、その先を見れば、ワールドカップ、東京オリンピックが控えています。そのなかで、ここに来ただけでなく、自覚を持って継続して取り組むことがすべてです。そのことを伝えようと思います。

――短期間でしたが、新しい発見は?

 少し若い選手を呼んで(U-20世代から3人を初招集)自覚を促しましたが、その選手たちがそこまで遜色なくやってくれそうだと分かりました。若い選手のみならず、選手たちの覚悟もすごく伝わってきました。その意味では、心強く感じました。

――今回、高校生(宮沢ひなた/星槎国際高湘南)を招集しましたが、高倉監督の評価は

 初々しくやってくれました。1、2年経つなかで十分やってくれそうなものを見せてくれました。とはいえ、そこも競争です。今回呼ばれていないアンダー20(U-20)世代の選手も十分にやれる力を持つ選手がいます。頭の中にはなでしことU-20で80人ぐらい並んでいます。現状では5、60人の中から勝ち残れる選手がいると考えています。激しい競争をして、その中から‶闘える”選手を選んでいきたいと思います。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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