【レアPHOTO物語 】中村俊輔がセリエAに第一歩を刻んだ日

横浜Mから初の海外挑戦となったレッジーナ。セリエAの舞台に中村は立った。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

リーグ戦初登場。セットプレーを任されフル出場を果たす。

 中村俊輔は日韓ワールドカップの代表落選を経て、横浜F・マリノスからイタリア最南端のレッジョ・カラブリアを本拠地とするレッジーナに活躍の場を求めた。写真は2002年9月15日のペルージャ対レッジーナ戦。中村が移籍後、リーグ戦に初登場した試合だ。

 オレンジ色の西日が射すピッチで10番を背負った日本人選手は司令塔として輝いた。プレスキッカーも任されフル出場。彼が創造した精度の高いパスとプレスキックはチームの武器として存在感を発揮し、セリエAの舞台でも十分に通用することを証明してみせた。

 中村は1年目からレッジーナの主力としてピッチに立ち、通算7ゴールを記録する。この撮影から15年以上の時を経た現在でも、彼のキックはジュビロ磐田でいまだ輝きを失っていない。

 なにより驚かされるのがキックフォーム。セットプレーのとき、中村はスタジアム全体を自分の間合いへと持ち込み、時間と空間を独り占めにする。そのシュートは豪快で、強烈で、美しい。

 これほど長きに渡って第一線で活躍できるのは、中村の絶え間ない努力の結晶だ。

プレスキック時の豪快なフォームはいつの時代も変わっていない。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

文:徳原隆元
text by Takamoto TOKUHARA

Posted by 徳原 隆元

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