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【浦和】ACL制覇から鳥栖に敗戦、興梠慎三「もう一つ高い目標を持っている選手がいれば」

興梠慎三。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「一生懸命やった結果。ただ仕方ないと言ったら、それで終わってしまう。負ける相手ではなかった」

[J1 10節] 浦和 0-2 鳥栖/2023年5月10日19:33/埼玉スタジアム2002

 J1リーグ10節、浦和レッズがサガン鳥栖に0-2で敗れ、公式戦14試合ぶりの黒星を喫した。優勝を果たしたAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・ヒラルとの第2戦から中3日、チーム全体のエンジンがぐっとかからずノーゴールに終わった。

 国内リーグ7試合とACLファイナルのアウェー・ホームの2試合と先発出場を続けてきた興梠慎三は、この日、久々のベンチスタートに。スコアレスで迎えた60分にホセ・カンテと代わってセンターフォワードのポジションに入ると、背後を突く動きから惜しいチャンスも作り出した。

 が、そこからチームは2失点……。ホームチームは決定機を作り出せずに敗れた。 

 浦和の30番は声が枯れていたが、ACL決勝を終えたあと「疲れがドッと出ました」と明かした。

 緊張感の張り詰めたファイナルを戦い抜き、そこから中3日でのミッドウィークの一戦。興梠は「(コンディションは?)各々キツかったんじゃないでしょうか。ただ相手も(アウェー川崎フロンターレ戦から)中2日です。言い訳はできません」と悔やんだ。

「(この一戦に向けて)難しかったと思います。ACLの戦いでみんな力を出し切ったので、もう一つ高い目標を持っている選手がいれば。もちろん今日の一戦がどれだけ大事かは、みんな分かっていました。

 大会はたくさんあり、強いチームはこうした悪条件の試合はたくさんあり、ここで勝っていかないと上に行けない。もちろん選手全員、手を抜いたわけではないし、一生懸命やった結果。ただ仕方ないと言ったら、それで終わってしまう。負ける相手ではなかったです」

 興梠はそのように、こうした苦しい状況を打破していける新たな力を求めてもいた。

 その重要な戦力になってほしいと期待される一人が、ホセ・カンテだ。この日はリーグ戦初先発を果たし、まずまずのプレーを見せたが、“脅威”を与えきれなかった。

「カンテもコンディションを上げてもらわないと、チームとして困ります。二人で切磋琢磨して、どちらが出てもいいパフォーマンスを見せられるようになっていきたいです」

 興梠もそのように期待していた。

「(目標は)僕はリーグ優勝をしたい。その気持ちは変わらないです。今日のような敗戦は二度としてはいけない。(週末はガンバ大阪戦)2連敗は許されないし、またここから連勝していけるように頑張りたいです」

 浦和は再び中3日で、14日にホームでG大阪と対戦する。

Posted by 塚越始

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