【鹿島】柴崎岳が横浜FM戦で復帰後初先発か。岩政監督「当然、可能性ある」
柴崎岳。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
試合前日の記者会見。勝点5差での2・3位対決、指揮官が語った勝利への「ポイント」とは?
[J1 28節] 鹿島 – 横浜FM/2023年9月24日15:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が9月23日、オンラインによる取材に応じて、翌日の横浜F・マリノスとの大一番に向けて決意を示した。
勝点46で3位に浮上した鹿島は、2位の横浜FMと勝点5差(首位ヴィッセル神戸とは勝点6差)。ここで勝てば、優勝争いにしっかり食い込み、一方、敗れてしまうと気運が下がってしまうというスリリングな運命の一戦となる。
『大一番』への意気込みを問われた岩政監督は、次のように冷静かつ熱く語った。
「毎週、大一番を迎えているので(気持ちは)変わりません。このクラブであれば、シーズン終盤にその覚悟はしています。逆に言えば、そうした(優勝争いの)状況で迎えられることを幸せに思います。それは選手も同じかもしれません。あとは、ぶつけるだけです」
また、この横浜FM戦ではボランチのレギュラーを担ってきたブラジル人MFディエゴ・ピトゥカが出場停止になる。果たして、今夏加入した柴崎岳の復帰後初先発はあるのか?
指揮官はその問いに答えた。
「明日のメンバー表を提出するまで、いろいろ考えたいと思います。そんなにボランチの頭数は多くないので、そのなかから選んでいく形になり、当然、可能性はあるのではないでしょうか」
そして横浜FMの印象について。岩政監督は次のように、勝利へのポイントを挙げた。
「ポステコグルー監督(現 トッテナム・ホットスパー)が作られた形が今季一巡目に対戦した時ぐらいまでは踏襲されていると感じてきました。そこから少しずつスタイルが変わってきている印象を受けます。その変わってきたところと変わってきていないことを確認しながら準備してきました。選手たちも把握しながら試合ができれば。そこが一つポイントになると思います。とはいえ非常に強いチャンピオンチーム。打ち破るのはホームでも難しいと思っています」
多くのファン・サポーターが来場する見込みで、指揮官はこう呼びかけた。
「今年だけでなく、いろんな苦しい状況が続いてきたこのクラブの中で、少しずつ雰囲気が変わり、選手たちが一つずつ乗り越え始め、サポーターの皆さんとの一体感あるスタジアムの雰囲気も徐々に取り戻してきています。『取り戻す』という言い方は正しくなく、新しいものを獲りに行けそうな空気になってきている、そうして迎えられる大一番だと思っています。
たくさんのサポーターの皆さんに駆け付けていただいて、声を枯らしてともに闘ってくださることを心強く思っています。ここでなんとか形にして、明日だけでなく、シーズン終盤まで駆け抜けたい。ともに今の想いのまま突き抜けられるように、歩いてもらいたいです」
関連記事>>【鹿島】横浜FM戦へ鈴木優磨「マリノスは本当に強いが、自信を持って臨みたい」。勝点5差、2位と3位の直接対決
ここを突き抜けることができるか。岩政監督は選手たちがカシマスタジアムで最高の雰囲気のなか、進化を続ける今季最高のパフォーマンスを見せる姿を楽しみにしていた。全てを勝利で結実させたい。