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混乱続くJ3高知ユナイテッド、異例…監督「解任」をシーズンオフに発表

高知ユナイテッドのエンブレム。(C)SAKANOWA

指導体制とクラブ運営、大きな課題を抱えたまま2026年へ。

 J3リーグの高知ユナイテッドSCは12月24日、白石尚久監督を解任すると発表した。シーズンオフのタイミングでの「解任」は異例で、2025年に表面化したクラブ運営上の混乱を象徴するような判断となった。

 クラブの発表によると、白石監督とは契約を解除し、双方の関係を終了する。白石監督は2025年途中に就任し、限られた期間のなかでJ3残留の目標を達成。しかしクラブの体制や方針が変わろうとするタイミングで、職を解かれた。

 白石監督はクラブを通じて、「10週間という限られた期間ではありましたが、『J3残留』というミッションに全力で取り組み、結果としてそれを達成できたことを一つの区切りとして受け止めています」と選手やサポーターへの感謝を伝えている。

 高知を巡っては今季、チーム内からのパワーハラスメントの申告を受けた秋田豊監督の休養が長期化。9月には監督代行を務めていた神野卓哉ヘッドコーチも契約解除となり、クラブは山本志穂美社長名で「時代に合った決断」を模索しているとする異例の声明を発表していた。

 その後、現場体制の立て直しを図るなかで白石監督が指揮を執り、J3残留のノルマを達成。シーズン終了から時間が経ったなか、「解任」と発表された。

 JFLから悲願のJリーグ昇格(入会)を果たした高知だが、J3での1年目はピッチ内外で課題が噴出するシーズンとなった。

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 問題山積の高知ユナイテッドSCは、指導体制とクラブ運営のいずれも大きな課題を抱えたまま、2026年を迎えることになる。