【U-19日本代表 採点・寸評】橋岡、東に最高点「5」。久保&宮代も奮闘、全員「4」以上
【MAN OF THE MATCH(マン・オブ・ザ・マッチ)】橋岡大樹(日本)
準々決勝インドネシア戦、橋岡の”攻めの守り”が光る。
[U-19アジア選手権 準々決勝] U-19日本代表 2-0 U-19インドネシア代表/2018年10月28日/ゲロラ・ブン・カルノ(インドネシア)
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。0.5点刻み。
採点対象は原則、出場20分以上。
※採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
▽先発
GK
12 谷 晃生(G大阪) 4.5
枠内シュート3本をセーブ。68分、インドネシアの渾身の直接FKを、渾身のセーブで止めて、そこから日本に流れを呼び戻した。
DF
2 東 俊希(広島ユース) 5
インドネシアがゴール前に築く壁をこじ開けられずにいたなか、約25メートルのスーパーミドルを左足で突き刺す。守ってもサイドの攻防で我慢の守備を続けて無失点に貢献。最高点「5」をつけた。
4 橋岡大樹(浦和) 5 【MAN OF THE MATCH】
インドネシアのアタッカー陣がスピードに乗り切る前の段階で潰し、ピンチでも身を挺したタックルで守り切る。流れの中から決定機を与えず、凄まじいばかりの集中力を発揮。東とともに最高点「5」をつけて、MOMに選出。
3 小林友希(神戸ユース) 4
グループステージ3節のイラク戦でのパフォーマンスが評価されて、2試合連続で先発。基本的に橋岡が前へ、小林がフォローという形でラインコントロールしながら、抜け出してきたアタッカー陣を冷静に止めていった。
5 菅原由勢(名古屋ユース) 4
チームとして、菅原の攻め上がりを活用する戦術を採用。何度も駆け上がって好機に絡み、一方、相手のカウンターにもケア。長い距離を走り続けた。右に相手の意識を集中させたことで、東のスーパー弾も生まれた。
MF
6 齊藤未月(湘南) 4
ボールを奪うとまず前へ運び、チームに推進力を与えた。少なからずホームチーム優位の判定も多く、なかなかフィジカルコンタクトに行けず苦しんだが、辛抱のプレーでバランスを保ち続けた。リスクマネジメントの能力が高い。
7 伊藤洋輝(磐田) 4.5
高い位置からプレスを掛けて起点を作らせず。左足のキックを散らして、攻撃の始点役も担う。丁寧なパスから東のゴールも生まれた。
10 安部裕葵(鹿島) 4
左サイドでゴールラインまでボールを持ち運び、敵陣にクサビを入れ続けた。途中交代したものの、そのえぐる動きが相手をジワジワと苦しめた。ACL決勝を控えた鹿島での戦いに合流するため30日に離脱。
8 藤本寛也(東京V) ―(▼15分)
このチームではボランチでプレーしてきたが、所属先で主戦場とする右MFに抜擢される。貴重なボールの収めどころとなっていたが、左ヒザを傷めて15分で交代に。30日に帰国することが発表された。
FW
20 宮代大聖(川崎ユース) 4
5バックで守られスペースをなかなかこじ開けられずにいたが、相手の運動量が落ちた70分、久保のクロスを押し込み日本に2点目をもたらす。チーム内最多の通算4点目に。
9 久保建英(横浜FM) 4.5(▼90+3分)
ゴール前を固める相手をそれでもテクニカルな突破でかわすものの、そこから次につなげられず苦戦。途中から右MFに入ってスペースを攻略し、宮代のゴールをアシストした。
▽交代出場
MF
18 斉藤光毅(横浜FCユース) 4(△15分)
藤本の負傷交代により緊急投入されたが、すぐ流れに乗れた。積極的に縦横に仕掛けて揺さぶり、相手のラインを下げさせた(間延びを誘発)。途中からは左MFでプレー。
FW
11 田川亨介(鳥栖) 4 (△65分)
最前線に入り、ターゲットやボール収めどころとなり、停滞しかけた攻撃を活性化。相手のマークが集中したことで、宮代の2点目を呼び込んだ。
15 瀬古歩夢(C大阪ユース) ― (△90+3分)
最後のカードで投入された。最終ラインに入り、なりふり構わず攻め込んでくる相手を食い止めて、U-20ワールドカップ(W杯)出場権獲得を決めた歓喜の瞬間をピッチ上で迎えた。
取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI