“マナドーナ”岩渕真奈がなでしこW杯初得点!「全員の気持ちが乗ったシュートが飛んで行った」
日本女子代表の岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
前回大会で果たせなかった先発出場のチャンス、結果を残す。
[女子W杯] 日本 2-1 スコットランド/2019年6月14日/ルート・ド・ロリアン
フランス女子ワールドカップ(W杯)グループステージ2節、なでしこジャパン(日本女子代表)がスコットランド女子代表に2-1の勝利を収めた。日本はグループ1勝1分、勝点4に伸ばした。FIFAランキングは日本が7位、スコットランドが20位。19日(日本時間20日)に同3位のイングランドと対戦する。
23分、目の覚めるようなミドルレンジからの一撃で先制点をもたらしたのが岩渕だった。試合後のフラッシュインタビューで、日本の”ワンダーガール”は次のようにゴールを振り返った。
「とにかく勝つことに集中していたので、ホッとしています。(先制点は)本当に全員の気持ちが乗った良いシュートが飛んで行って良かったです」
そのように、なでしこのあらゆる想いの詰まった今大会のファーストゴールだったと喜んだ。
「今日はチームのために、と思ってプレーしていましたが、まだまだ物足りないところはたくさんあります。ただ、今日は素直に勝って良かったと思います」
勝点3を奪えなければグループステージ突破の可能性はほぼ潰えるという追い込まれて迎えた一戦。その大事な舞台で、ついに”マナドーナ”の右足から美しい一撃がゴールネットを揺らした。
W杯は3大会連続での出場となる。しかし前回カナダ大会は直前のケガの影響で、5試合すべて途中出場だった。
今大会もまた直前に右ヒザを傷めたが――。ここにまずひとつピークを持って来て、”復活”を果たすことができた。
「(自身も途中出場した)アルゼンチンとの初戦は引き分けて、なかなか上手くいかず厳しかったですけれど、それで自分たちに新たな力をくれて、もう一つチームとしてしっかり締めることができて、とにかく今日は良かったです」
これで次節のイングランド戦は、自力でのグループ突破が可能になった。
「(グループステージ)1位、2位では違ってくるので、しっかりイングランドを叩きたいと思います」
岩渕は嬉しそうに笑い、さっそく気持ちを新たにしていた。
文:サカノワ編集グループ