“鈴木優磨退場”“鹿島敗戦”Jリーグ公式サイトの天皇杯誤表示「特定のクラブや選手を揶揄する意図はなかった」
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データ提供会社によるものと説明、再発防止策を講じる。
Jリーグは6月10日、Jリーグ公式ホームページにて天皇杯2回戦の試合結果など誤情報が配信された問題について改めて経過など詳細について報告し、ファンやサポーターに謝罪した。今回配信されたのはデータ提供会社によるもので、「ホームページ運用会社内で作業者が本番環境へ接続する際は、承認者の承認を得てから接続するように徹底する」など、今後の再発防止策を講じている。
データ配信会社によると、「試合速報の配信テスト」は、試合で起こり得る事象を想定し、本番環境での誤表示や不具合を事前に確認することを目的として実施されたという。「無作為に選手を選定し作成」していて、「特定のクラブや選手を揶揄する意図でテストシナリオを作成したことはございません」と説明している。
今後のテスト運用について、「万が一公開されてしまった際に備え、ポジション順や背番号順に選手を選定するなど、一定の規則性をもったルールを設けることといたします」としている。
今回Jリーグ公式サイト内で、一部の試合の結果や経過などダミーのテキストが13時30分頃から16時40分頃まで約4時間にわたり掲載された。このうち天皇杯2回戦の鹿島アントラーズ対Honda FC戦では試合開始前の段階で、スコアはHondaの「1-0勝利」、試合開始5分に鈴木優磨が一発レッドカードで退場処分と表示され続けた。
鹿島の小泉文明社長(メルカリ社 取締役President[会長]兼任)は自身のツイッター(@Koizumi)で、なぜ「鹿島敗戦」「鈴木優磨選手レッドカード」なのか、Jリーグに抗議する意思を示していた。
試合は鹿島が3-0でHonda FCに勝利を収め、3回戦に進出している。3回戦では前回王者のヴァンフォーレ甲府と対戦する。