永井龍が数的不利から2発! 松本が絶望跳ね除け逆転勝利
松本が永井龍の2ゴールで劇的勝利!(C)SAKANOWA
見応えある激闘、0-1からPK&カウンターで!
[J2 25節] 大宮 1-2 松本/2018年7月25日/NACK5スタジアム
大宮アルディージャ対松本山雅の好カードは、ドラマの詰まった激闘となった。退場者を出して数的不利になった松本が先制点を許しながら、後半に永井龍がPKとカウンターからの切り返しで2ゴールを決めて逆転に成功。その後はマルセロ、奥井諒とタレントを投入する大宮の反撃を食い止めて、2-1の勝利を収めた。
立ち上がりから両チームともに緊張感の張りつめた、とても高いクオリティのまま試合が進む。
大宮のマテウス、松本の前田大然が同サイドでスピードを生かして攻め合う”向かい飛車”のような展開で、それぞれボールを持つとゴール前までボールを運ぶチャンスを作り出す。
しかし32分、試合が大きく動く。一度は警告の判定を受けた中美慶哉だがマルセロを蹴ったとしてラフプレーで退場処分に。
ここからは大宮が攻め込む。猛攻を仕掛けて、前半終了間際の45+1分、大山啓輔が鮮やかなミドルを突き刺してみせる。
これで勝負あったか……。そう思われた後半だが、松本が執念を見せる。
「相手は勝ったつもりになる。そのスキをどう突くかだ」という反町康治監督のゲキを受けた松本の選手たちが、数的不利から2ゴールを奪うというミッションを完遂する。
56分、ペナルティエリア内で石原崇兆が倒されてPKを獲得。これを永井が決めて同点に。さらに64分、カウンターから抜け出した永井が、味方が駆け込みマークが手薄になった一瞬を見逃さず、右足を振り抜き逆転に成功!
その後は大宮の再三にわたる決定機に対しGK守田達弥を中心に体を張って守り切り、首位の松本が2-1で劇的な勝利を収めた。
文:サカノワ編集グループ