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【なでしこジャパン】北朝鮮前日、池田太監督の記者会見全文「勝つことだけに集中」。ドタバタ日程でも1日多く練習:パリ五輪アジア最終予選2/24第1戦

前日練習での日本女子代表の池田太監督。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「オリンピック出場権を懸けた戦いを目の前にして、しっかり準備できた自信と、第1戦目への気持ちの高ぶりを感じています」

[パリ五輪アジア最終予選 第1戦] 北朝鮮代表-日本代表/2024年2月24日22:04(現地16:4)/プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム(中立地/サウジアラビア)

 パリ・オリンピックの女子サッカーアジア最終予選、北朝鮮女子代表との第1戦に臨むサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太監督が2月23日、公式記者会見に臨み抱負を語った。

 この2試合のトータルスコアで、パリ五輪の出場権が決まるという一騎打ち。とても痺れるレギュレーションとなっている。池田監督は「準備の段階から環境を整えていただき、またこの素晴らしいサウジアラビアに来ることができて嬉しく思います。オリンピック出場権を懸けた戦いを目の前にして、しっかり準備できた自信と、第1戦目への気持ちの高ぶりを感じています」と手応えを口にした。

 現地サウジアラビアには北朝鮮より1日早く到着。なでしこは現地で3回トレーニングができた。

「(サウジで)3回練習できて、二度はキックオフと同じ時間(現地22:00)にトレーニングできて、その時間帯の気候を感じられれたのは良かったと思います。この暑さのなかでの水分の取り方、体力の加減など、選手も順応してくれています。1日長いと言っても、しっかり準備して、アドバンテージというよりも、その環境下のなかで戦っていくだけです」

 中立地のサウジアラビア・ジッダでの開催が内定したのが19日午前だった。そして選手たちは20日夜に日本を出発し、選手たちは2便に分かれてトランジットを経て、時差6時間あるサウジアラビアに入った。ドタバタの日程となったが、指揮官はただ試合に集中するだけだと強調した。

「選手たちに伝えていたのは、このオリンピックの最終予選、対戦相手は変わらないのであり、そこにフォーカスするようにと。そこはみんなで共有してきました。いろいろなことにエネルギーを使うのではなく、自分たちがやれることにエネルギーを使っていこうよと言って働きかけてきました。選手たちはしっかり応えて自分たちのやることに集中し、明日を迎えられると思います」

 また2試合トータルで競われるが、第1戦――特に立ち上がりに集中したいとも語っている。

「2試合180分というレギュレーションのなか、トータルとして考えているところもありますし、まずこの初戦をどのように戦うかにフォーカスしています。それによって第2戦の戦い方も変わってきます。そのためには第1戦の立ち上がり、しっかりゲームに入って行く。相手のプレーをしっかり見ながら、自分たちの良さやストロングポイントを出していくことから始めたいです」

 警戒する点としては「立ち上がり。また、ロングボールに対しての準備やセカンドボールをしっかり自分たちのものにできるように気を付けていきたい」と挙げていた。

 この最終予選では、VARは採用されないことになった。またアウェーゴールルールも採用されず。2試合180分を戦って同点だった場合、15分ハーフ(計30分)の延長戦を実施し、それでも決着しなかった場合は国立でのPK戦に委ねられる。

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「VARがあるないにかかわらず、ボックス(ペナルティエリア)内のプレーは大事にしていきたいです。選手とはそういったレギュレーションの点もしっかり共有し、試合に臨みたいです」

Posted by 早草紀子

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