【U-23日本代表】ウズベク戦 採点&寸評:MOMは小久保玲央ブライアンで文句なし! 最高点「5」は3人、やや低評価「2」は4人…大岩監督の采配も影響したが
[MAN OF THE MATCH]小久保玲央ブライアン(日本)
試合には勝ったものの、決して評価できるパフォーマンスではなかった。
[U-23アジアカップ 決勝]U-23日本代表 1–0 U-23ウズベキスタン代表/2024年5月3日24:30(現地18:30)/ジャシム・ビン・ハマド・スタジアム(ドーハ)
パリ・オリンピックのアジア最終予選となるカタールU-23アジアカップの決勝、U-23日本代表が山田楓喜の90+1分の得点でU-23ウズベキスタン代表に1-0で勝利を収め、8年ぶり二度目の優勝を果たした。
パリ五輪の切符を獲得したことで欧州トップクラブ所属である主力3選手の抜けたウズベキスタンに対し、日本は70分過ぎの選手交代をするまでほとんどチャンスを作れなかった(シュート数は日本から見て、8本対18本、枠内2本対5本)。大岩剛監督のスタメンの人選(特に3トップ)や交代策が影響したこともあり、力を発揮し切れない選手も多く、試合には勝ったものの決して評価されるパフォーマンスではなかった。
この試合の選手採点と寸評は次の通り。通信簿にちなんでの5段階評価。
マン・オブ・ザ・マッチは、PKを止めて勝利を引き寄せたGK小久保玲央ブライアンを選んだ。
◎採点の見方
ポジション
選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。 対象は原則プレー時間20分以上
GK
1 小久保玲央ブライアン 5 [MAN OF THE MATCH]
魂のPKストップ。最後尾からチームを盛り立てられる、駆り立てられるGKは魅力的だ。
DF
4 関根大輝 3
ハンドによるPK献上は、防ぎ切れなかった、ではなく、どうすれば防げたかを突き詰めたい。
5 木村誠二 4
空けたスペースを活用される場面もあったが無失点で締めた。今大会最も進化を遂げた一人。
22 高井幸大 4
ビルドアップの起点として、信頼感が試合ごとに高まっていった。
21大畑歩夢 4(▼90+4分)
一人で複数人を揺さぶれる攻撃面の強さをこの試合を含め大会終盤に発揮。守備面を磨いていけば、本大会のレギュラーも狙える。
MF
7 山本理仁 2
相手のパワーに圧され、”らしい”プレーを見せられなかった。
8 藤田譲瑠チマ 4
決勝点をもたらすキーパスを放つ。チームのためにもう少し体を張れるようになると、スーパーな存在に。
17 松木玖生 3
周囲との連動性を生み出せず。コンビで最大値の効果を発揮してきた荒木遼太郎との交代策はもったいなかったか…。
FW
9 藤尾翔太 2
役割が分かりにくく、攻撃も単発に終わる。
10 佐藤恵允 2
大岩監督からの信頼は厚いが、期待に応えられず。ここまで起用にこだわった指揮官の眼は、むしろ本大会への懸念材料に。年齢的にもアマチュアカテゴリーで戦い続けるにはもったいない。
19 細谷真大 2
両ウイングとどのように絡むのか。大岩監督の狙いもよく分からないまま、チャンスも限られた。
▼交代選手
13 荒木遼太郎 5(△62分)
流れを一変させ、決勝アシスト。脳震盪の影響は本当に心配。
20 平河悠 4(△62分)
まず右サイドに入って重圧を強め、左サイドに移ったあと大畑とのコンビで脅威を強めた。
6 川﨑颯太 4(△72分)
前線に強度をもたらして、勝利につなげた。
11 山田楓喜 5(△72分)
完全に崩したゴール。このラインは五輪本番でも見たい。
16 内野貴史 -(△90+4分)
この大会の最後のカードで投入。痺れる約10分間のアディショナルタイムを耐え抜いた。