【サッカー日本代表】上田綺世「構えたら持って行かれる。僕らも勢いを持って挑みたい」。シリア戦スタメン有力
上田綺世。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
「僕らの攻撃的にもクロスを上げる回数は、多分、多くないのかなと思う。ただ、航基くんも僕も…」
[北中米W杯 アジア2次予選 第6戦] 日本代表 – シリア代表/2024年6月11日19:10/エディオンピースウイング広島
北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終第6戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が6月11日、シリア代表とエディオンピースウイング広島で対戦する。
森保一監督率いる日本代表は2次予選5連勝で、すでに1位での最終予選進出を決めている。一方、2位シリアは3位北朝鮮と1ポイント差。まだ突破を決めておらず(しかも北朝鮮は最後にミャンマー戦を残す)本気で挑んでくる。
FW上田綺世は試合前日の練習後、「対戦相手は熱量を持って入って来ると思うので、僕らもスタートから出る選手は思い切りやらなければいけないですし、構えたら持って行かれると思うので、僕らも勢いを持って挑みたいです」と厳しい表情で語り気持ちを引き締めていた。
ベンチで見守ったミャンマー戦は、「ピッチに立っていないので自分はよく分からないですが」と前置きしたうえで次のように評価していた。
「あのように引き込まれた相手にチャンスを作るのは簡単でないなか、いろいろ中盤の選手やウイングバックの選手が絡んでいい攻撃ができて、チャンスもいっぱいできて、その分、得点できたと思います。自信にもつながりますし、いいゲームだったと思います」
3-4-2-1のシステムでは、監督の指向が表れるウイングバックのスタイル(攻撃的、守備的、ハードワークタイプなど……)が、チーム戦術に一つ大きな影響を与える。
「僕らより背が高い国や選手が多いので、僕らの攻撃的にもクロスを上げる回数は、多分、多くないのかなと思います。ただ(小川)航基くんも僕も、クロスからの攻撃を好んでいます。そこで縦に突破できる、ここにいる選手もいない選手も、いいウインガーがいて、そこからのクロス本数を増やしていけば、僕らの攻撃の幅を広げていくことにもつながっていくと思います」
上田はそのように、クロスをより有効な武器に加えていきたいと語っていた。
理想は――。縦に抜け出してのクロスに、上田がニアで合わせる……。あるいはCFが潰れ役になり、ファーからシャドーが飛び込んだり、逆サイドのウイングバックやボランチが絡んだりする……。誰かがニアに飛び出し、CFの上田が中央やファーで合わせる……。そのようなイメージが共有できそうだ。
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ミャンマー戦では、前線の枚数が限られたことも課題になった。ペナルティエリア内に何人が入って行けるか、そこにボランチなども絡んでいけるか。その厚みを持たせた攻撃をできるかもポイントになりそうだ。