アーノルド退団決定、遠藤航は!? スロット監督がリバプール来季の補強策を語る「昨年の夏は全員を残したが…」
リバプールのスロット監督(左)と遠藤航。写真:REX/アフロ
サラー&ファン・ダイクの契約延長が“大きな補強”。「何度も言ってきたように、現在のチームに満足しています」
[プレミリーグ 35節] チェルシー 3-1 リバプール /2025年5月5日(現地4日)/スタンフォード・ブリッジ
イングランド・プレミアリーグ35節、前節リーグ優勝を決めたリバプールFCはチェルシーFCとのアウェーゲームを1-3で落とした。リバプールの日本代表MF遠藤航は今季プレミアリーグ初先発を果たし、渾身のシュートブロックも見せたが、0-2とリードされた69分に途中交代した。
カップ戦はことごくと早期敗退を喫したなか、レギュラーとの戦力差の縮小がリバプールのテーマになる。中盤のみならず大幅にメンバーを入れ替えたなか奮闘した遠藤だったが、今回の“テスト”でサポーターを満足させる結果を残すことはできなかった。
『スカイ』によると、リバプールのアルネ・スロット監督は試合後、今夏の補強について問われて、「まずフィルジル(ファン・ダイク)とモー(モハメド・サラー)との契約延長をできたことが、すでに私たちにとってビッグサマーになったと言えます」と、二人との契約が大きな“補強”になったと受け止める。
一時期はサラーが退団をほのめかしていただけに、今季リーグ最多28ゴールを決めているエースの残留は、計算の立つ存在なだけに指揮官も安堵している。
「夏がどうなるかはまだ分かりませんが、何度も言ってきたように、現在のチームに満足しています」
「この選手たちが2シーズン連続で一緒にいるのも事実です。時に新鮮なエネルギーを取り入れるのもいいことです」
「前回(昨夏)は全員を残留させることを決めました。そして、見ての通り、(プレミアリーグを制した)ビッグサマーを迎えました」
「マーケットでチャンスがあるか、私たちを向上させてくれそうな選手がいればという話です。彼らはすでにプレミアリーグを制覇しているのですから」
指揮官はそのように現メンバーへの信頼を口にする。そのコメントからは、退団する選手がいれば、そのポジションでより強力なタレントを補強する――というスタンスだとうかがえる。
5月5日にはトレント・アレクサンダー=アーノルドの退団が決まり、右サイドバックがまずホットゾーンになった。トッテナム・ホットスパーFC戦での遠藤の右SB起用も、そのあたりとの関連性があったことが分かる。
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リバプールで貴重な戦力になっている。しかし32歳という年齢を考えると、コンスタントにプレーできない状況は決してポジティブとは言えない。遠藤の動向についても注目されるところだ。