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【日本女子代表】米国メディア選出「ベスト」は長野風花、「ワースト」は…。女王アメリカ代表にシュート15本放つも、なでしこジャパン0-1敗戦

アメリカ戦で活躍した日本女子代表(なでしこジャパン)の長野風花。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

結果は「またも」だが、W杯に向けて十分収穫を得る一戦に。

[シービリーブスカップ] アメリカ女子代表 1-0 日本女子代表/2023年2月19日14:30(日本時間20日5:30)/GEODISパーク

 オーストラリア・ニュージーランド共催の女子ワールドカップ(W杯)の前哨戦に位置づけられる4か国による「She Believes Cup」第2戦、日本女子代表(なでしこジャパン)はアメリカ女子代表に15本のシュートを放ったものの得点できず0-1で敗れた。

 現地メディア『ESPN』はこの試合の詳細をレポート。フィニッシュの精度の差で勝敗が決したとして、中盤ながら205試合・85得点を記録した2011年女子ワールドカップ(W杯)優勝メンバーである澤穂希以来、日本は長年にわたって“点取り屋不足”に悩んでいると指摘。「日本は前線のFWの物足りなさを再び物語らせる大会になっている」と報じている。

 一方、アメリカの課題として中盤の構成力が低かったと嘆く。逆に日本のミッドフィールドを統率した長野風花を高く評価している。

 同メディアは、両チームのこの試合での「ベストパフォーマーとワーストパフォーマー」を選定。日本では、長野が「ベスト」、マロリー・ピューとの1対1で振り切られ失点した三宅史織を「ワースト」に挙げている。

 二人への寸評は次の通り。

◎長野風花「この日本人ミッドフィルダーは、なでしこの中心で最高の動きを見せ、ボールを持つと冷静沈着にプレー。アメリカの中盤をゲームから遠ざけるように十分な働きをしていた」

◎三宅史織「スワンソン(マロリー・ピュー/プロ野球のスワンソンと結婚)のスピードは悪夢だったとはいえ、三宅はこの試合唯一のゴールにつながるデュエルで失点。もっと上手くやれたはずだ」

 0-1のスコアだけを見ると、“またも無得点で負けた”という結果に。ただシュート数は15本対5本と日本が大きく上回り、課題としていたフィニッシュに至る筋道を立てられてきたのは収穫と言えた。またアメリカのような大味な攻撃に対する戦略も、W杯本番前に見えてきたのは大きい。

 とはいえ同メディアが指摘するように、一発のパワーとスピードに何もできず屈してしまった守備陣は課題。最近はミスやこうした個の力量差が、そのまま失点に直結してしまっている。そこを突かれれば、簡単に複数失点してしまう危険性も感じられた。3バックの人選、タイプ(スピードもあるリベロなど)の選定などもテーマになりそうだ。

 日本はブラジル戦に続き今大会0-1で2連敗に。次戦は日本時間23日午前6時から、今大会最終のカナダ代表と対戦する。

 最新のFIFAランキングは、アメリカ1位、カナダ6位、ブラジル9位、日本11位。

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