神戸どうする? イニエスタ加入の場合、実力派助っ人の誰を”放出”するのか

FCバルセロナのイニエスタ。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

神戸は外国籍選手枠をフル活用中。奥の手はあるが…。

 FCバルセロナを今季限りで退団するMFアンドレ・イニエスタのヴィッセル神戸への移籍が、現実味を増してきた。バルセロナの胸スポンサーを務める楽天の三木谷浩史会長兼社長がイニエスタ本人と接触。そこで契約に関する大筋の合意に至ったと、各国メディアは報じている。ただしイニエスタ本人は契約へのサインはまだしていないと語っているという。

 ただ、もしもイニエスタのJリーグ行きが決まった場合、神戸は外国籍選手の一人を登録から外さなければならない。その状況について、改めて整理してみたい。

 神戸に在籍する外国籍選手は以下の6人だ。

 【外国籍選手枠】
 ・ルーカス・ポドルスキ(FW/元ドイツ代表/在籍2年目)32歳 今季11試合3ゴール
 ・レアンドロ(FW/ブラジル/在籍通算6年目)33歳 今季2試合0ゴール
 ・ウェリントン(FW/ブラジル/在籍1年目)30歳 今季9試合1ゴール
 
 【外国籍選手枠(アジア枠に該当)】
 ・キム・スンギュ(GK/韓国代表/3年目)27歳 今季13試合17失点
 ・チョン・ウヨン(DF/韓国代表/3年目)28歳 今季10試合2ゴール

 【アジア提携国】
 ・ティーラトン(DF/タイ代表/1年目)28歳 今季9試合0ゴール

 Jリーグの外国籍選手の出場(エントリー)と登録枠に関する規約は以下の通り。

  • 第 14 条〔外国籍選手〕

    (1) 試合にエントリーすることができる外国籍選手は、1チーム3名以内とする。ただし、アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の国籍を有する選手については、1名に限り追加でエントリーすることができる。
    (2) 登録することができる外国籍選手は、1チーム5名以内とする。
    (3) Jリーグが別途「Jリーグ提携国」として定める国の国籍を有する選手は、前2項との関係においては、外国籍選手ではないものとみなす。

  1. 上記(3)における「Jリーグ提携国」一覧(2018年2月1日時点/提携順)

    タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール
    ※オーストラリアおよびスペインは選手登録の提携国枠には含まれません。
    ※イランは2017シーズンをもってパートナーシップ協定期間が満了したため、2018シーズンより対象外となります。   
    Jリーグ規約・規程集より抜粋)

 外国籍選手の登録枠はアジア枠を含め5人。そのうち試合に出場できるのは外国籍選手枠3人+アジア枠1人。ただし「Jリーグ提携国」(いわゆる東南アジア枠)は登録、出場ともに、その枠には該当しない(外国籍選手とは捉えない)。

 事実上は外国籍選手、アジア枠、提携国の5人の外国籍選手の出場が可能(この規約だと、提携国枠のさらなる活用もありか?)。

 つまりイニエスタが加わった場合、基本的には「外国籍選手枠」のポドルスキ、ウェリントン、レアンドロのうち、一人を登録外にしないといけないのだ。韓国人選手のどちらかを選手枠から外し、イニエスタを含めた外国籍選手「5人枠」に収めることも可能だが、あらゆる面(金銭、ピッチ内外)で非常に難しいチーム内のマネジメントを強いられるため、現実的とは言えないか。

 チームの顔であり今季3ゴールを決めながら負傷のためドイツに帰国したポドルスキ、ようやくフィットしてきた昨季J2で19ゴールを挙げたウェリントン、右ヒザ前十字靭帯と半月板損傷の大ケガから先日戦列復帰を果たした2016シーズン得点王のレアンドロ――。

 いずれも実力者であるが……。イニエスタの神戸加入が決定すれば、状況的に見て、この中から一人を他クラブに移籍させなければならない。または、奥の手として、登録外のまま神戸の練習に参加させ、ケガ人などが出た場合に選手登録できるように備えるか。もちろんJリーグには最終的な登録期限が設けられており、実績十分な選手がそのような待遇を受け入れるのは容易いことではない。

 イニエスタが本当に神戸に来るのかどうかは非常に楽しみだが、一方で、神戸はそのような助っ人枠の問題を抱えているところにも留意したい。逆に、ライバルのJクラブとしては、この状況を生かし、お目当ての助っ人選手にオファーを出すのも得策か!?

文:サカノワ編集グループ

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