【なでしこJ展望】米遠征強豪3連戦、川澄「知っている選手多く楽しみ」

現在主戦場にするアメリカで、川澄がなでしこジャパンを色んな意味で牽引する存在に。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

阪口、宇津木ら不在。初招集3人にもチャンスか。明日早朝に初陣アメリカ戦。

 なでしこジャパン(日本女子代表)がアメリカで開催される「トーナメントオブネイションズ(2018 Tournament of Nations)」に、昨年に続き参戦する。ホスト国のアメリカ代表をはじめ、ブラジル代表、オーストラリア代表という世界の強豪との3連戦が組まれ。日本は地元アメリカと初戦で戦う。日本時間の27日午前8時15分キックオフ。

 試合が組まれているのが国際Aマッチデーではないため、熊谷紗季(オリンピック・リヨン)を招集できず。さらに宇津木瑠美(シアトル・レイン)、市瀬菜々(ベガルタ仙台)、猶本光(SCフライブルク)がケガやコンディション不良により不参加となった。

 代わって土光真代(日テレ・ベレーザ)、杉田妃和(INAC神戸)が追加招集された。國武愛美(ノジマステラ相模原)も合わせた3人が、なでしこジャパン初招集となる。

 初招集の3人は全体練習に参加できた時間も短く、まだ困惑気味なところもあるが、「世界のスピード、レベルの高さについていきたい」(國武)、「まだ実力的には足りてないところばかりですがチャンスだと思っています」(土光)、「初めてなので緊張しています。守備をしつつも攻撃に絡めるところを出していきたい」(杉田)と、新人らしい抱負を語っている。

 これまで選出されてきた選手の中にも、密かに闘志を燃やす選手がいる。その筆頭に挙げられるが、シアトル・レインで活躍する川澄奈穂美だ。「知ってる選手も多いですし、楽しみな一戦」と笑顔を浮かべ、嬉しそうに語る。軸となる阪口夢穂は右ヒザ前十字靭帯損傷と内側半月板損傷で長期離脱中、守備の要である熊谷も不在、サポートの達人である宇津木も不参加――。そのなかで、プレー面でも川澄に懸かる期待は大きい。

 とはいえ、世界ランキング1位のアメリカ、8位ブラジル(日本時間30日5時20分)、6位オーストラリア(同8月3日9時45分)を相手に、なでしこジャパンは万全な態勢で臨めるとは言い難い。現地入りからわずか2日の練習でアメリカ戦に臨むため、見方を変えれば底力が試される機会になると言える。

 アメリカはかなり日本を分析しているそうだが、今回は、幸か不幸かその情報とは異なる人選で臨むことになる。ノーマークであろう選手がアメリカの想定を根底から覆すようなプレーを出せば面白い展開に持ち込める。こうした厳しい条件のもと、高倉麻子監督がどのような陣容と戦略で挑むのかにも注目したい。

取材・文:早草紀子
text by Noriko HAYAKUSA

Posted by 早草紀子

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