【なでしこジャパン】池田太監督「ブラジルまで来てるんだから、何かを掴まないとね」。南米強豪ブラジル女子代表と現地で2連戦へ
ブラジル女子代表戦の前日練習に臨んだなでしこジャパン(日本女子代表)の選手たち。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
熊谷紗希をアンカーに配置する4-3-3がどのように機能するか。12/1の3:15キックオフ、JFA TVでライブ配信。
[国際親善試合]ブラジル女子代表 – 日本女子代表 /12月1日3:15(現地11月30日15:30)/アレーナ・デ・サンパウロ
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)がブラジル・サンパウロで、ブラジル女子代表との親善試合2連戦に臨む。
日本から移動は約30時間以上。10時間以上のロングフライトを2本乗り継ぐだけでも疲労困憊だ。その半分の移動距離であるヨーロッパ組の熊谷紗希(ASローマ)も「それでもキツい。今はとにかくコンディションを整えることに全力を注いでます」と苦笑いを浮かべていた。
28日の早朝に現地に集結した選手たちは、午後に最初のトレーニングを実施。翌日にスタジアムでの公式練習に臨んだ。
11月30日(日本時間12月1日)、さらに中2日で南米の強豪と対戦する。
「結構キツいでしょ?」池田太監督はニヤリと笑う。
今回あえてこの過酷な遠征に挑んでいるのは、「スパンが短いなかで、どこまでできるか。最終予選を見据えて、あえて過酷なアウェーでゲームコントロールを含めて戦う経験を積み上げたいと考えています」という。
FIFAランキングは日本8位、ブラジル9位。ブラジルにて戦うのは初めて。
犯罪都市と言われるサンパウロで、選手たちの外出は禁止。誘導は常に警察が帯同する。そうした自由の効かないなか、チームとしての総合力を高めることも狙いにある。
そしてピッチ上では熊谷をアンカーに配置する4-3-3が、こうした強豪相手にどのように機能するのか。そのあたりを精査することも大きな狙いだ。
「(9月のアルゼンチン戦は勝利したが……)あの時はアルゼンチンが今の我々のような状態でコンディションが整っていませんでした。(4-3-3で強国に挑めるのは?)ブラジル戦でできるのは楽しみ。紗希の強みである守備で何を起こせるか。それを強度の高いブラジルとの試合でどう出せるか、チームとしても楽しみなんです。ブラジルまで来てるんだから、何かを掴まないとね」
「コンディションをよく見ながら、この選手を使うとあっちにはと、てんやわんやです。でもここまで来てるんだから出来るだけ多くの選手にも感じてほしいです」
【PHOTO】なでしこがブラジル上陸、2連戦に向けてトレーニング
試合は日本時間12月1日3時15分から行われる。「JFA.TV」でライブ配信を予定している。
写真・取材・文/早草紀子