「インザーギをイメージ」中村憲剛が明かすダイレクトボレーの”真実”

川崎フロンターレの中村憲剛。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

クラブ史上最多タイ7ゴールを奪取。首位・広島と勝点6差に縮める。

[J1 26節] 川崎 7-0 札幌/2018年9月15日/等々力陸上競技場

 川崎フロンターレがクラブ史上最多タイとなる7ゴールを決めて、北海道コンサドーレ札幌に圧勝した。これで勝点は49。首位のサンフレッチェ広島よりも1試合消化が少ないものの、その差を「6」に縮めた。

 その大量ゴールの中でも痺れる一発だったのが、中村憲剛のダイレクトボレーによる2点目だった。試合後、中村はまずこの日の攻防を次のように振り返った。

「10分、15分ぐらいまで、久しぶりに試合に出る選手、代表から帰ってきた選手、ほぼ合わせていない状態で試合に入った感じで、それにしてもちょっとバタつきすぎた。ただ相手が外してくれて、0-0で過ごせたのはポイントでした」

 スコアレスで凌いでいったことで、勝機を見出せたという。相手のミスに救われ、逆にホームチームが次第にテンポよくパスをつなぎ出す。

「アキ(家長)が1点目を決める少し前から守備がハマり出して、先制できたあと(下田)北斗とか肩の力が抜けた。そこから今日は1点目を取れたら、『2点目、3点目と行こう』という話をオニさん(鬼木監督)もしていて、畳みかけることができました」

 そのように川崎にとって史上四度目となる7得点を奪う”ゴールショー”が、どのようなプロセスを経て成り立っていったかを説明した。

 ただ、自身が決めた2点目につなげた小林悠のクロスには、ちょっと苦言を呈した。

「なんで浮かしたのかな? 普通に『足元によこしてくれ』って思っていたのに、斜め上に行き過ぎて、浮くし、しかも少し後方でしたから。これは仕方ないと体を折り畳み、とにかくミートだけしようと心掛けたら決まりました」

 その咄嗟の判断は、「インザーギをイメージしていた。あの瞬間、格好は不細工だけれど、自分ができるベストを尽くした。でも……、まず浮かすなよ!って話ですけれど」。

 結果的に、そのど派手な一撃がさらなる呼び水となって、ゴールラッシュをもたらした。

 無失点でリーグ最少失点を継続。さらに総得点もリーグ4位に浮上した。川崎が充実の時を迎えようとしている。

文:サカノワ編集グループ

Ads

Ads