【アメリカ戦 通信簿・採点】長友佑都ら3選手に最低点「1」。及第点は…│サッカー日本代表、米国遠征ノーゴールに終わる
【最優秀選手(MAN OF THE MATCH】クリスチャン・プリシッチ(アメリカ代表)
W杯本番ではまずあり得ない、森保一監督の起用法と采配の影響だが…。
[親善試合]アメリカ代表 2–0 日本代表/2025年9月10日8:37(現地9日19:37)/ Lower.com フィールド(米国)
あと9か月となった北中米ワールドカップ(W杯)に向けた強化試合、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)はアメリカ代表に0-2で敗れた。スコアレスドローに終わったメキシコ代表戦に続き米国遠征は無得点に終わった。
森保一監督のW杯本番ではまずあり得ない選手起用と采配の影響は大きく、本来のポジションでない選手が半数以上いて、力を発揮し切れなかった。
明らかにその起用法に起因する敗戦でもあったが、日本代表の出場選手の「通信簿」をまとめた。
◎日本代表 米国戦 通信簿
ポジション 背番号 選手名 採点(評価) 寸評
※通信簿にちなみ5段階評価。
「5」が最高、「1」が最低
対象は原則プレー時間20分以上
【先発メンバー】
GK 12 大迫敬介 2
2本ビッグセーブで魅せた。一方、2失点目を止めていれば(あるいはコースを消せていれば)流れを一変できたか。
DF 5 長友佑都 1(▼HT)
足を痛めた影響か15分頃から強度が落ち、先制点は完全に力負け。同サイドの前田大然を前へ押し出せなくなった。ストッパーはクラブチームでもまず考えられないポジションであり、加えてパワーと高さのある相手との対峙はあまりに酷だった。
DF25 荒木隼人 2
広島と似て全く非なる3バックの戦い方で、少なからず戸惑ったか。荒木だからこそ、という武器を見せられなかった。
DF 16 関根大輝 2
メキシコ戦に続き3バック時は4バックの右SBに近い位置取りで、周囲との距離が悪かった。途中から4バックの中央に入ったものの裏を取られ失点。オプションにこだわる指揮官だが、本来の4バックの右SBでも通用したかどうか見たかった印象。
MF 21 佐野海舟 2
45分にミドル弾もブロックされる。危ない場面ではよく体を張った。しかしシステム変更後、ズレを修正できず。プリシッチにはがされた。
MF 17 藤田譲瑠チマ 2(▼62分)
パスが通らないシーンが続いた。藤田の間合いに周囲が合わせなければ互いに最大値を発揮できず、今後起用するのであれば、そのあたりは徹底したい(出し手と受け手の意図・狙いが合っていない)。ゴール前の守備で体を張れないのも悔やまれる。
11 前田大然 1(▼62分)
メキシコ戦に続く左WB起用も、チームとしてどのように崩そうとしているのか見えず。速攻のスイッチが入りそうになると、前線の枚数が足りていないなど、完全ローテーションメンバーで空回りを起こした最大の被害者の一人とも言えた。
13 鈴木唯人 2(▼62分)
35分に決定的なスルーパスを伊東に通すなど、何度か見せ場は作った。ターンの速さなど、他の選手にはない特長も見せた。
26 望月ヘンリー海輝 2(▼73分)
唯一と言える収穫。粗さも目立ち、守備時の対応がディレイにするだけで甘くなるなど課題も残した。
MF 14 伊東純也 2
鈴木からのスルーパスは、好調時であればコースへシュートを蹴り分けて決め切っていたはず。
FW 19 小川航基 1(▼73分)
なかなかボールが入らず焦れて下がったこともあるが、1トップが機能しないとチーム全体が不全に陥る典型的な試合内容に。個の打開任せが通用するのはアジア予選までだろう。
【交代選手】
DF 22 瀬古歩夢 2(△HT)
4バックの左SBで起用されたが、ビルドアップや攻撃時に苦戦。伊藤洋輝のように3バックの左と4バックの左SBの兼務をイメージしての起用だが、まだ、この相手に勝るレベルにはなかった。
MF 7 三笘薫 3(△62分)
久々の「スーパーサブ三笘」だが、二重三重にカギを掛けられた。それでも惜しいクロスを放つなど、突破口になった。
MF 8 南野拓実 2(△62分)
危険なエリアでの前を向いたプレーがチームとして増加。さらにもう一歩、チャンスを作り出したかった。
MF 15 鎌田大地 3(△62分)
日本に流れをもたらし、存在の大きさを改めて感じさせた。ただ投入から約10分して菅原らが投入されたあと、チームとして再びラインが下がって間延びしてしまい、逆襲の時間を継続できなかった。
DF 2 菅原由勢 -(△73分)
最後のカードで投入も、ボールに寄せられずサイドバックながらラインを下がってしまう。むしろ劣勢を招いてしまった。
FW 18 町野修斗 -(△73分)
ボールを相手が嫌がるペナルティエリア付近で収めることができていただけに、もう少し長く見たかった一人だ。
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日本はこのあと10月10日に大阪でパラグアイ代表、同14日に東京でブラジル代表と対戦する。