「日産スタジアム」命名権、あの起業家が『定価』で獲得希望。しかし横浜市は、3分の1で1年更新か
日産スタジアム (C)SAKANOWA
さっそく秋春制の課題も。
J1リーグ 横浜F・マリノスのホームスタジアムである「日産スタジアム」の命名権を巡る動きが話題を集めている。
横浜市は2021年3月1日から2026年2月まで5年間、横浜国際総合競技場について日産と命名権を契約。周辺の日産フィールド小机(小机競技場)、日産ウォーターパーク(スポーツコミュニティプラザ)を含めたもので、公開されている額は最初の3年間が1億円、あとの2年間が1億5000万円で計6億円となっている。
契約満了まであと半年、日産の経営不振によりその契約がどうなるかが注目されていた。
そうしたなか、起業家の溝口勇児氏が9月11日、自身のエックス(アカウントは @mizoguchi_yuji)で横浜総合競技場の命名権更新の投稿とともに、「定価でいいから買いたいのだけど。誰か横浜市の偉い方に伝えて」と発信。さっそくサッカーファンのみならず、多くの人が反応して話題を集めている。
ただ一部報道などでは、日産が今年の契約額の3分の1となる5000万円で1年更新し、その後、公募する見込みということだ。交通網の案内表示や看板をはじめ様々な影響があるための猶予的措置を踏まえた判断と見られる。
2005年から日産スタジアムとして定着してきただけに、その命名権の行方もこれから注目されることになる。
また、これまではシーズンに合わせての契約更新だったが、2026年から秋春制がスタートする。もしかすると、シーズン中にスタジアムの名称が変更される可能性も残ってしまい、むしろそのほうが混乱をきたしそうだ。さっそくJクラブと行政の連携といったシーズン移行の課題も浮上している。
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現在リーグ17位と苦しむ横浜FMは9月13日、この日産スタジアムで川崎フロンターレとの神奈川ダービーに臨む。