なぜ松木玖生はベンチ外が続くのか? 驚愕スーパーミドルから4か月、サウサンプトン新体制でもチャンスに恵まれず
松木玖生。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
新監督が本人に伝えた言葉とは――。
イングランド・チャンピオンシップ(2部)サウサンプトンFCに所属する松木玖生(Kuryu MATSUKI)が、公式戦で出場機会を得られない状況が続いている。
リーグ戦では8月30日のワトフォードFC戦で途中出場したのを最後に、その後は4試合でベンチ入りしたものの出場はなく、メンバー外が常態化している。
8月27日のカラバオカップ2回戦ノリッジ・シティFC戦では、驚愕のスーパーミドルを叩き込み、強烈なインパクトを残した。それだけに、その後の起用状況とのギャップは否めない。 サポーターの期待が高まった一方、ピッチから遠ざかる状態が続いている。
さらにチームは低迷を受けてウィル・スティル前監督を解任し、12月5日にドイツ人のトンダ・イカート監督が新たに就任した。ところが新体制下でも4試合連続でベンチ入りはなく、序列が大きく変わった様子は見られていない。
もっとも、松木がケガなどで長期離脱しているわけではない。12月2日にはU-21のASモナコ戦では先発し、61分までプレー。地元メディアもパフォーマンスを評価している。
地元紙『デイリー・エコー』によれば、イカート監督は12月12日の記者会見で松木について問われ、次のように語っている。
「マツは素晴らしい選手だ。エネルギーに溢れ、毎日トレーニングでプロフェッショナルな姿勢を見せている。左足のクオリティは非常に高い。彼には『物事がうまくいかない時期もある』と伝えたが、忍耐強く努力を続けている。本当に良い影響をチームにもたらしてくれる存在だ」
指揮官はそのように評価しつつも、現時点では起用に踏み切っていないのが実情だ。
1年でのプレミアリーグ復帰を目標に掲げるサウサンプトンは、勝点31で11位につける。昇格争いにもう一度食い込むため、飛び級でU-23日本代表にも選出された松木にチャンスは巡ってくるのか。
松木がセインツの救世主になる――そんな2026年になると期待したい。




