ゼルビアのシンボル中島裕希がカターレへ完全移籍。異例、富山社長が町田の強化責任者へ感謝
富山が町田からFW中島裕希の獲得を発表。(C)FCMZ
「最後に…原、色々とありがとう」
J1リーグのFC町田ゼルビアは12月21日、FW中島裕希(Yuki NAKASHIMA)がカターレ富山へ完全移籍することが決定したと発表した。10シーズンにわたりクラブを支え続けてきたゼルビアのシンボルが、新天地として故郷・富山を選んだ。
中島は1984年6月16日生まれ、富山県出身の41歳。鹿島アントラーズ、ベガルタ仙台、モンテディオ山形などでキャリアを重ね、FC町田ゼルビアではクラブの成長とともに歩んできた。J2優勝、J1での3位、AFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場、そして天皇杯優勝と、その歴史に名を刻んできた。
中島は町田を通じて、「このエンブレムを背負い、ゼルビアの選手としてプレーできたことを誇りに思う。ここまで全力でやりきったことに後悔は一切ありません」と胸の内を明かす。
一方、受け入れ先となる富山のサポーターに向けては、「生まれ育った富山のクラブでプレーできることに感謝している。全身全霊で闘いたい」と意気込みを語っている。
今回の移籍を巡っては、異例とも言える形で富山側から町田への感謝が示された。カターレ富山の左伴繁雄社長は自身のエックス(旧ツイッター)で、「本移籍へのご理解を賜り、本当にありがとうございました。彼には、選手として、人として富山で思う存分、その才を発揮してもらえるよう、精一杯サポートいたします」と謝意とエールを送っている。さらに「最後に…原、色々とありがとう」と、FC町田ゼルビアの原靖フットボールダイレクターへの感謝を、ハッシュタグ付きで綴った。
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クラブと選手、そしてクラブトップと強化責任者の信頼関係が伝わってくる。中島裕希が新たな舞台・富山で、今度は目標とするJ1昇格へのキーマンとなる。




