久保建英、来夏レアル・マドリード復帰はあるか?『3つの条件』から読み解く
レアル・マドリードでの久保建英。写真:REX/アフロ
衝撃の監督交代劇を経て――
スペイン1部レアル・マドリードは1月13日(現地12日)、シャビ・アロンソ監督を事実上解任し、下部組織カスティージャで指揮を執っていたアルバロ・アルベロア氏を新監督に昇格させた。
ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエル・レバークーゼンでセンセーションを巻き起こし、古巣マドリードの復権を託されたアロンソ監督だったが、スーパースター軍団に求めたハイプレスは定着せず、ヴィニシウス・ジュニオールの握手拒否など軋轢も表面化。強烈な個性を束ねるカリスマ性を示すには至らなかった。
とはいえ、現状のレアル・マドリードは戦力過多でありながら、そのタレントたちを有機的に“つなぐ”役割が見当たらない。だからこそ――かつてマドリードからレアル・ソシエダへ移籍する際、「復帰条項」が付帯されたサッカー日本代表MF久保建英(Takefusa KUBO)の来夏の復帰シナリオが、改めて現実味を帯びて語られている(さすがに今冬の復帰は考えにくいが)。
やや気が早い感は否めないものの、具体的に考察したい。
久保はレアル・ソシエダと2029年6月まで契約を結んでいる。現地報道によれば、移籍金6000万ユーロ(約111億円)は加入当初から変わらずに設定されているという。ソシエダに他クラブからオファーが届いた場合、この金額が基準となる。
さらに重要なのが、レアル・マドリードが久保の実質50パーセントの権利を保有しているとされる点だ。仮に他クラブへの移籍が成立すれば、マドリードはその半額にあたる3000万ユーロ(約55億円)を確保できるという。
また、他クラブから満額の正式オファーが届いた場合、マドリードはその50パーセントの額(3000万ユーロ以上)で久保を優先的に買い戻せる権利を持つとも言われる。
つまり、マドリードが本気で久保を必要とし、本人の意思とも合致すれば、再びロス・ブランコスのユニフォームを着る可能性はあるというわけだ。
こうした前提を踏まえ、来夏の復帰が現実になるための「3つの条件」を整理する。
▼条件1:補強ポイント右MF/ウイングのニーズ
レアル・マドリードは右MF/ウイングを固定できずにいる。開幕当初は新加入の17歳フランコ・マスタントゥオーノが大抜擢されたが、徐々にパフォーマンスが低下。その後はロドリゴやブラヒム・ディアスが起用され、ヴィニシウスが右に回る場面も見られる。
ドリブルで局面を打開でき、同時にパサーとしても機能する久保は、戦術的に噛み合えば攻撃陣全体を活性化させるキーパーソンになり得る。ただ、今季これまでラ・リーガでの成績が2得点・3アシストにとどまっている点を、フロントがどう評価するかは一つのポイントだ。
■ 条件2:移籍金と他クラブの動向
3000万ユーロという金額は、マドリードにとっては“割安”と映る可能性は十分にある。一方、資金力で勝るイングランド・プレミアリーグ勢が本腰を入れて久保獲得に動いた場合、状況は一変する。戦力面だけでなく、アジア市場を意識した補強戦略が重なれば、争奪戦に発展する可能性もある。
■ 条件3:久保自身の覚悟と決断
レアル・ソシエダは久保の売却を急いでいない。基本的には「満額条件」が届かない限り、ゴーサインは出さないというスタンスを貫いている。
加えて鍵を握るのは、久保自身の意思だ。レアル・マドリードでどのような役割が与えられるのか。どのような体制になっても待ち受ける激しい競争環境を受け入れる覚悟があるかどうか――。
この3つの条件が揃えば、久保のレアル・マドリード復帰は単なる噂ではなく、現実的な選択肢として浮上する。どこかで詰まった場合、再びUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場を目指してのソシエダでのプレー続行、あるいは他クラブへの移籍の線も出てくる。
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