【WBC】ベネズエラ、ドミニカ…侍ジャパンを準々決勝で待ち受ける2か国が“超本気モード”の理由とは? ロス五輪へ――

侍ジャパンの大谷翔平。アメリカの準々決勝で待ち受けるのは――。写真:ロイター/アフロ

12日の直接対決で敗れたほうと対戦する可能性大

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、侍ジャパン(野球日本代表)は3月8日にオーストラリア代表に勝利を収め、東京プール(POOL C)1位での突破を決めた。フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで日本時間15日(現地14日)に行われる準々決勝の対戦相手はPOOL Dの強豪、ベネズエラ、ドミニカ共和国が有力。12日(現地11日)の両チームの直接対決で敗れたほうと対峙することになりそうだ。

 その中南米の強豪国ベネズエラとドミニカ共和国はこのWBC、メジャーリーガーをラインナップに揃えた超本気モードで臨んでいる。その背景には、もう一つの大きな目標がある。

 それは2028年に開催されるロサンゼルスオリンピックへの出場権だ。 米スポーツメディアの『The Athletic』によると、今回のWBCは、アメリカ大陸の各国にとって五輪出場権を得る「唯一のチャンス」となる可能性がある。

 世界野球・ソフトボール連盟(WBSC)が示した野球の出場枠は「6チーム」。開催国のアメリカはホスト国枠で決定しており、アメリカ大陸の国が直接獲得できるのは2枠である。

 今大会での米国を除く上位2チームが、その出場権を得ることになるのだ。 つまり、ベネズエラ、ドミニカ共和国、メキシコ、プエルトリコ、キューバなど中南米の強豪国にとって、この大会の結果がそのまま五輪への道を左右する。

 しかも、そのチャンスは一度きり。 WBSCは2027年に開催される「プレミア12」を、アジアやヨーロッパ、オセアニアのチーム向けの予選大会に指定している。アメリカ大陸の国は、この大会を通じて五輪出場権を得られない。

 仮にドミニカがWBCで出場権を逃し、その後に「プレミア12」で優勝したとしても、ロサンゼルス五輪には出場できない可能性がある。 逆に日本などアジアの国々はWBCで優勝しても五輪出場が保証されるわけではなく、別大会での結果が求められる。

 この制度により、アメリカ大陸の国にとってWBCは「今しかない」舞台となった。

 ロス五輪は、野球大国での開催とあって、契約や保険などの条件を満たせば、ロサンゼルス・ドジャースに所属する侍ジャパンの大谷翔平(Shohei OHTANI)をはじめMLB選手の五輪参加が認められると言われる。そういった背景もあり、ベネズエラやドミニカは今回、オールスター級の選手を集めた“超本気メンバー”で臨んでいる。

 侍ジャパンにとって、アメリカラウンドに入ると一気に対戦国のレベルが上がる。各チーム、各選手、それぞれのモチベーションも試合の趨勢に影響を与えそうだ。

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