【FC東京】ホーム5戦ゴールなし…スタジアムの何とも言えない雰囲気に東慶悟は何を思う
FC東京の東慶悟。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「まだまだ足りないということ」と、川崎とのホーム最終戦での必勝を誓う。
[J1 32節] FC東京 0-0 磐田/2018年11月10日/味の素スタジアム
FC東京対ジュビロ磐田戦のスコアレスドローを告げる主審の試合終了の笛が吹かれると、味の素スタジアムのスタンド(特にゴール裏)は、なんとも言えない微妙な雰囲気に包まれた。一瞬静寂に包まれてから、まばらに拍手が起きた。
ホームチームは決定的なチャンスを数多く作り出したものの、磐田の守護神カミンスキーのスーパーセーブにことごとく阻まれた。勝点1を積み上げたとも捉えられるが……、敵将の名波浩監督からは「間違いなくFC東京が勝点2を失った試合」と言われた。
FC東京のサポーターを何とも言えない気持ちにさせてしまったのは、何よりホームの味スタで5試合連続ノーゴールとなってしまったことだろう(しかも、その間に組まれたOB戦までもお付き合いして0-0に終わっている)。8月6日の20節・柏レイソル戦でのリンスの得点から3か月以上、相手ゴールネットを揺らせずにいるのだ。
それでもアウェーでは何とか成績を残し、ACL出場権の獲得争いには踏みとどまっている。
東慶悟はそんな試合後のスタジアムの雰囲気について、次のように申し訳なさそうに語った。
「みんな……勝つところを観に来てくれているのに、しばらくここ(味スタ)でできず、ただ選手もずっと勝ちたい気持ちでやっています。けれども、まだまだ足りないということ。ホームでは最後(11月24日の33節)、川崎とできます。向こうは優勝が決まっていますけれど、僕たちはまだ何も決まっていない(ACL出場権の獲得など)。そこに向けて、また準備するしかありません」
ゴールは奪えなかった。東自身も32試合4ゴールを記録しているが、17節の横浜F・マリノス戦(〇5-2)以来、得点できずにいる。ただ、あとは決め切るだけ、という一歩手前まで来ている手応えは得ている。
「最後のところを決めないと、もちろん勝てない。チームの内容としては、続けていくこと。いい崩しの形もあり、ディフェンス面でもバランスよく守れていました。深く攻め込まれることもなかった。だからこそ勝ちたかった」
東はまず次に迎える多摩川クラシコ――打倒・川崎に燃える。
「入るときは入ります。あと2試合、勝てばACLも狙える。(国際Aマッチ期間のため)中断しますが、しっかり練習したい。1位の川崎を破るためにも」
今季残す公式戦は33節のホームでの川崎戦、最終節(12月1日)のアウェーでの浦和レッズ戦の2試合のみ。ACL出場権獲得への望みをつなぐためにも、次戦での”必勝”を誓っていた。
文:サカノワ編集グループ