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ウズベク戦パス交換ランキング│青山敏弘が上位3位に絡む

日本代表の青山敏弘。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

試合展開が異なるものの、吉田が5位全てに登場したオマーン戦よりプレー位置が前へ修正。

[アジアカップ GS3節] 日本 2-1 ウズベキスタン/1月17日/アル・アイン

 UAEで開催中のAFCアジアカップ2019グループステージ3節、日本代表が2-1でウズベキスタン代表に勝利を収めた。その一戦でのアジアサッカー連盟(AFC)がまとめた、日本の「パス交換数ランキング」をチェックしてみよう。

 日本のパス交換ランキング上位5位の組み合わせは、以下の通り。

 また、出場選手が異なるものの、比較するうえでオマーン戦のデータも紹介しよう。

□日本×ウズベキスタン戦
▽日本のパス交換数ランキング
順位:出し手→受け手  パス数
1位:塩谷司→青山敏弘 18
2位:青山敏弘→塩谷司 15
3位:青山敏弘→乾貴士 13
3位:三浦弦太→槙野智章 13
5位:佐々木翔→乾貴士 11

□日本×オマーン戦
▽日本のパス交換数ランキング
順位:出し手→受け手  パス数
1位:吉田麻也→冨安健洋 21
2位:冨安健洋→吉田麻也 19
3位:吉田麻也→遠藤航 17
4位:遠藤航→吉田麻也 14
4位:柴崎岳→吉田麻也 14

 今回のウズベキスタン戦では、青山敏弘が上位3位の組み合わせに登場。青山&塩谷司の「サンフレッチェ広島」コンビのパス交換が1位と2位だった。3位タイの一方も青山→乾という”仕掛け”のスイッチを入れるものだった。

 キャプテンマークを巻いた青山が、まさに名実ともにチームの中心で支えていたことが分かる。即席だったとはいえ塩谷とのコンビもまずまず機能した。

 一方、オマーン戦は上位5位すべてに、センターバックの吉田麻也が登場。しかも後方へのパスの組み合わせが目立っていた。

 もちろんウズベキスタン戦は先制されたことで仕掛ける必要性が出たために前めでのプレーが増え、一方、オマーン戦は28分と早い段階で先制できたことでより慎重に試合を進めたため、安易に比較するデータではないかもしれない。

 そういった試合展開の差がこのデータには確かに大きく影響している。それでもウズベキスタン戦は、高い位置で試合を進め、パスを散らしながら打開策を探るという日本の狙った攻撃を、これまでの2試合より比較的見せられたのではないだろうか。

 ボランチがボールにより触れることで、チームの流れがよりスムーズになり、メリハリも生まれる。

 決勝トーナメントに臨むうえで、キッカケを掴めたのは確か。ラウンド16は1月21日(月)15時(日本時間20時)からサウジアラビアと対戦することが決まった。果たして、あまり機能していたとは言えない、トルクメニスタン戦とオマーン戦の柴崎岳&遠藤航のボランチコンビを継続するのか? それとも今回先発したうちのどちらかを入れるのか、セットごと変えるのか。森保一監督がボランチコンビの最適解を見出すことが、アジアカップ制覇のための条件にもなってきそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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