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トーレス&クエンカの強力ユニットに自信。鳥栖カレーラス監督「間違いなく強い脅威を与える」

鳥栖のルイス・カレーラス監督。(C)SAKANOWA

明日ホームで名古屋と開幕戦。指揮官が語ったビジョンとは――。

[J1 1節] 鳥栖 – 名古屋/2019年2月23日/駅前不動産スタジアム

  サガン鳥栖が明日2月23日、名古屋グランパスとの2019シーズンのJ1開幕戦をホームで迎える。ルイス・カレーラス監督にこのほど行われた「J1キックオフカンファレンス」で直撃し、指揮官のビジョン、そしてフェルナンド・トーレス&イサック・クエンカの強力ユニットなどについて話を聞いた。

 まず就任から間もないが、練習試合などを通じたJリーグクラブについて指揮官は、「いい印象しか持っていません。どのチームに対してもしっかり分析して、対策をとることが大切になります。何よりサガン鳥栖のファンがホームにも、アウェーにも、たくさん足を運んでもらいたいですし、それが実現できるようなサッカーをしていきたいです」と、”ファン目線”で語っていた。

 では、カレーラス監督はどのようなスタイルを構築したいと考えているのか。指揮官は次のように語った。

「ボールをしっかりと扱うコンビネーションサッカーであり、そのうえでしっかり組織的な守備を構築します。『カレーラスと言えば』そういうイメージを持っていただけるようにしたい。もちろん、そこに勝者のメンタリティを植え付けていきます。そういった点を、これからより追求していきます」

 鳥栖が構築してきた伝統とも言える”力強く、粘り強く戦う”スタイルに、カレーラス監督の「哲学」も合致したと言う。

「いいベースがあったからこそ、ここに来ました。これまでにあった鳥栖らしいソリッドな守備を大切にしつつ、自分の持っている攻撃の部分をより浸透させて、強いチームを作っていきます」

 引退後すぐに指導者の道に進み、すぐさまCEサバデルを3部から2部に引き上げ、それからスペイン2部のチームをいくつか率いてきた。2015年から16年まで指揮を執ったヒムナスティック・タラゴナには、鈴木大輔(現・浦和レッズ)が在籍していた。また、現役時代はFCバルセロナにも在籍。さらに2001年から03年までは、アトレチコ・マドリーでフェルナンド・トーレスとともにプレーしている。

 初めて海外で指揮を執ることになる。プレシーズンでは香港ツアーを行い、その2試合で、フェルナンド・トーレス、イサック・クエンカという強力なユニットからゴールも生まれている。

 カレーラス監督はそんな彼らに対し、次のように期待していた。

「間違いなく多くのチームに脅威を与えるユニットになるでしょう。彼らはピッチ内でも理解し合っているし、ピッチ外でもいい関係を築いています。今後、より強い脅威となって、ゲームのなかで発揮できると思います」

 指揮官はそのように力強く言った。

 さらに金崎夢生、高橋秀人、小野裕二ら日本代表経験者をはじめ、有力なキャストが揃う。昨季は崖っぷちでJ1残留を果たしただけに、カレーラス監督の手腕がチーム浮上への重要なカギを握ることは間違いない。「鳥栖カレーラス・スタイル」も、今季のJ1リーグの注目一つとなる。

取材・文:塚越始
text by Hajime TSUKAKOSHI

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