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鹿島逆転劇の立役者、将軍レオ・シルバ「2タッチ目で勝負あり」

鹿島のレオ・シルバ。写真:徳原隆元 ※ニューカッスル・ジェッツ戦より

勝負どころを見逃さず、伊藤翔の2ゴールをお膳立て。

[ACL GS6節] 鹿島 2-1 山東魯能/2019年5月22日/県立カシマサッカースタジアム

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ6節、MFレオ・シルバが攻撃のスイッチを入れる役割を担い、伊藤翔の2ゴールを演出した。

 68分、左コーナーキックを放つと、山本脩斗のすらしからDFのクリアミスを誘い、伊藤が押し込み同点に。70分、カウンターで攻め上がり、オフサイドぎりぎりのタイミングでまたも伊藤にパスを通して2点目をアシストした。

「(山東魯能の先制点は)ゲームをコントロールしていると錯覚していた時にやられてしまったと言えます。ただその失点したあと努力が必要な展開となりましたが、みんなが落ち着いてプレーできて、後半はフィニッシュを奪うことができたと思います」

「ベンチにいる選手は、いつでもチームを手助けする準備をしていると言えて、そんな伊藤選手が結果を残したことは良かったと思います」

 そして、2ゴール目のアシストについて、将軍レオ・シルバは次のように振り返った。

「ボールを奪った瞬間、すぐセルジーニョへ『落としてくれ!』と指示を出していました。そこから2タッチ目が決定的でした。そこで右か、左か、中央かと、いくつもの選択肢がある状況を作り出せたのです。あとはタイミングを見て、セルジ(セルジーニョ)か(伊藤)翔か、どちらかにパスを出してゴールを決めてもらうだけでした。彼らも走り出すスペースが出来上がったと思います」

 ちょっと自画自賛。確かに2タッチ目で完ぺきな位置にボールを置き、チームとして”完全優位”の態勢に持ち込み、完全攻略に成功した。

 フェライニ、グラツィアノ・ペッレ、ジウと、いずれも190センチをコス強さと高さを武器にする相手に対し、最後はレオ・シルバの戦術眼と技術、それらを生かせる鹿島のチームワークが、相手を上回った。終わってみればシュート数は12本対4本。

 対戦相手がサンフレッチェ広島になってしまったのは少し残念ではあるが、アジア2連覇に向けて、明るい展望が広がる逆転劇となった。

文:サカノワ編集グループ

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