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なぜ遠藤航のドイツ移籍話が再燃したのか?

日本代表での遠藤航。写真:徳元隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

シント=トロイデンはすでにシーズン開幕。シュトゥットガルトからオファーか。その背景とは――。

 ドイツブンデスリーガ2部のVfBシュトゥットガルトが、ベルギー1部のシント=トロイデンVVの遠藤航にオファーを出す方向で最終調整を進めていると、8月6日、移籍専門サイト『トランスファーマーケット』、ブンデス2部専門サイト『リーガ・ツヴァイ』などが報じた。

 シュトゥットガルトはオフの早い段階で、遠藤獲得を進めているという話が広まっていた。しかし、その後の進展は見られず、遠藤はシント=トロイデンで2シーズン目の開幕を迎え、これまでリーグ2試合に出場していた。

 なぜ、遠藤の移籍話が再燃したのか?

『リーガ・ツヴァイ』によると、シュトゥットガルトのセンターバックを務めるポーランド代表DFマルチン・カミンスキが開幕のハノーファー96戦で負傷、35分での交代を余儀なくされた。その後の精密検査の結果、カミンスキは膝の十字靭帯断裂の重傷を負い、戦線からの長期離脱を余儀なくされたという。

 この27歳のディフェンダーは、まさに遠藤と似たタイプ。センターバックを主戦場にしながら、左サイドバック、ボランチもオプションでこなせるという守備のスペシャリストだった。

 そこで、すでにリストアップしていた遠藤が、カミンスキと実力的にも遜色ない「主力級」として迎え入れる計画が再び浮上したというのだ。

 とはいえ、遠藤はボランチを主戦場にしたいと考えて海を渡った。センターバックを含めた起用も受け入れるなど、シュツットガルト側と思惑が合致すれば、移籍は決まりそうだが――。

 今季のシュトゥットガルトでは、セバスティアン・グリースベックが開幕から守備的MFを務めるが、元々はセンターバックの選手である。もう一人のボランチである、元バイエルンで21歳の若手ニクラス・ドルシュはビルドアップタイプ。同じく守備的MFとしてフライブルクSCからレンタルで獲得した23歳のパスカル・シュテンツェルは、これまで右サイドバックで起用されている。

 まだチームとして組み合わせの最適解を探っている段階で、仮に遠藤が”守備のスペシャリスト”としてそこに加われば、非常に重宝されそうである。一方、もしも”ボランチ勝負”にこだわるとなると、もちろん十分チャンスはあるが、プレーの幅をむしろ狭めてしまう可能性もある。

 シュトゥットガルトはリーグ2試合を終えて1勝1分。ブンデス1部への1シーズンでの復帰とともに、さらに先の上位進出までも見据える名門である。しかも元浦和レッズのギド・ブッフバルト氏を擁した1991-92シーズンにブンデスリーガ制覇を果たすなど「堅守」を伝統としている。遠藤にとっては、大きなチャンスになるはずだ。

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[文:サカノワ編集グループ]

Topics:Is VfB Stuttgart an offer to Wataru ENDO?

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