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【鹿島3-2横浜FC】ザーゴ監督の予言的中!?大逆転勝利、初得点の小泉慶「いつもはこぼれ玉を狙う位置にいますが」

大逆転勝利の決勝点を決めた鹿島の小泉慶。協力:鹿島アントラーズ

序盤相手の狙い通り2失点、後半、エヴェラウドとオウンゴールで追い付く。

[J1 21節] 鹿島 3-2 横浜FC/2020年10月10日/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ21節、鹿島アントラーズが後半アディショナルタイムのDF小泉慶の鹿島での初ゴールで、序盤の2失点をひっくり返す3-2の大逆転勝利を収めた。

 リーグ2連敗中のなか、試合会直後のファーストプレーで(微妙な判定ではあったが)横浜FCの意図通りファウルを与えて、そのフリーキックから先制点を与えてしまう。さらに追加点も奪われる苦しい展開に。それでも後半、58分にエヴェラウド、88分に荒木遼太郎が詰めて(記録はオウンゴール)2-2と追い付く。

 そして迎えた90+2分、永木亮太のコーナーキックから、荒木の折り返しを、詰めていた小泉が押し込んで決めた。

 小泉はゴールシーンを振り返る。

「僕はいつもこぼれ球を狙う位置にいるのですが、監督から『上がれ』と指示があり、たまたま、僕のところにボールが転がってきて、変に考えすぎず、無になって打てて入ったので良かったです」

 そのようにザーゴ監督の“予言”が的中し、小泉がそのチャンスをしっかりモノにしたという。

「ボールが転がってきそうな感じがしていました。意外とマークもついていませんでした。しっかり準備し、ふかさないことだけを考えて打てて良かったです。ホームでこうした形で点が取れて良かったです」

 ハーフタイムのロッカールーム。そこでの雰囲気が、この逆転につながったとも振り返る。

「立ち上がりにすぐ失点して、最近負けていたのでメンタル的にも、またかよ、というのは正直なところもありました。ただハーフタイムに、1点取れば絶対に変わるという声が、選手からもたくさん出ていました。みんなでまず1点取ろうというところで、いい時間帯で1点決められて、逆転できたのは本当に良かったです」

 8月途中からポジションを掴み、チームの7連勝にも貢献した。そして今季リーグ11試合目にして初ゴールを奪取。とはいえ小泉はまだまだ反省点も多いと反省する。

「ホームですし、連敗していたので、今日勝てたのは良かったですが、立ち上がりや失点のところは反省しなければいけないです。ピンチも多く、僕個人を含め反省しなければいけないところはたくさんあります。勝って良かったところもありますが、ダメなところはダメなので、そこを次に生かしたいと思います」

 チームにとっても、小泉にとっても、大きな1勝でありゴールとなった。ここから鳥栖、札幌、神戸と体調にも気を付けたいアウェー3連戦に突入する。鹿島のチーム力も問われ、小泉には再び勝負どころでの2ゴール目への期待も膨らむ。

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[文:サカノワ編集グループ]

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