「ワールドクラスだ!」上里一将がブレ球決勝ミドル。琉球、松本にダブル達成
琉球の上里一将(2020年3月撮影)。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
後半、被シュートゼロに抑える。
[J2 27節] 琉球-松本/2020年10月17日/タピック県総ひやごんスタジアム
J2リーグ27節、FC琉球がキャプテン上里一将の左足によるブレ球ミドル弾が決勝点となり、松本山雅FCに1-0の勝利を収めた。琉球は6試合ぶりの勝利。一方、松本は3試合勝ち星なし。
試合は立ち上がりからホームチームが主導権を握り、ピッチを広く使いながらパスをつなぎながらゴールを狙う。しかし松本の堅い守備をこじ開けきれず、タイトな展開が続く。
迎えた65分、約30メートルの地点から、上里が前にスペースができたところを見逃さず左足を強振する。ブレ球でゴール隅を突き、それまで再三にわたりビッグセーブを見せていた村山智彦の牙城を打ち破ってみせた。DAZNで解説を務めた元アビスパ福岡の山形恭平さんが「ワールドクラスのゴール!」と絶賛する一撃だった。
さらに87分、交代出場したばかりの小泉佳穂の右サイドの突破からのクロスがオウンゴールになり、リードを広げる。
久々に起用されたGK田口潤人が奮闘し、結局、松本に後半1本もシュートを打たせず。琉球の組織力と躍動感が光り、アウェーでの6-0の勝利に続き、松本に対し今季ダブル(2勝)を達成した。
34歳になっても進化を遂げる上里は、これまで今季全試合出場。リーグ27試合にして2点目を決めた。
上里は試合後のフラッシュインタビューで次のように語った。
「サポーターの前でしっかり勝てて本当に嬉しく思います。松本さんがしっかり守備をしてきて、どんどんミドルを打っていこうという話をしていて、それが結果につながり良かったと思います。風間選手が走り込んでいてパスを考えましたが、ミドルでそのこぼれ球を決めてほしいとイメージし、結果、直接決まりました。負けた時はキャプテンである僕の責任ですが、今日は見ていても周りのみんなが頼もしく、気持ち良くプレーできました」
琉球のキャプテンはそのようにホーム4試合ぶりの勝利、9試合ぶりの無失点を喜んだ。
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[文:サカノワ編集グループ]