優勝へ浦和Lが大きく近づく1勝!エース菅澤優衣香、佐々木繭が決める
優勝へ大きく近づく1勝!浦和レディースがマイナビ仙台に2-1、接戦を制す。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYKUSA
なでしこリーグ、マイナビ仙台に2-1で接戦を制す。2位INACと8差、残り4試合。
[なでしこ 15節] 浦和L 2-1 マイナビ/2020年10月17日/浦和駒場スタジアム
なでしこリーグ15節、浦和レッズレディースがマイナビベガルタ仙台レディースに2-1で勝利を収め、優勝へ大きく近づく勝点3を掴んだ。
冷たい雨が降り注ぐ気温11度のなか、ホームチームは開始早々、佐々木繭がファーストタッチゴールで幸先よく先制に成功する。さらに22分、再び佐々木の「そのまま入ってもいいし、触ってくれればいいなというボールを入れようとしました」という左サイドからのシュート性のクロスに、ファーサイドのギリギリのところでエース菅澤優衣香が右足で押し込む。
雨によりピッチは思いのほか滑り、それが浦和の攻撃スピードを上げた。ボランチの柴田華絵、栗島朱里、両サイドの水谷有希、塩越柚歩がオフザボールでも献身的に味方のために走り、猶本光がワンタッチプレーで変化をつける。さらに最終ラインからの南萌華の縦パスも効果的だった。得点ランク首位を走る菅澤への厳しいマークによってできるスペースを、複数の選手が狙い攻撃を活性化させた。
ただ後半、先に流れを掴んだマイナビがスタメンに返り咲いた浜田遥のゴールで1点差にする。「ボールの取りどころを整理した」(GK松本真未子)というマイナビの守備が安定し、攻撃にも好影響を与える。
追加点を狙う浦和の森栄次監督は次々にカードを切っていく。ただしチャンスを作るもののマイナビの堅守を打ち破れない。
最後は拮抗した展開になったが、今季の浦和らしく崩れることなく勝ち切ってみせた。前節好ゲームを見せながら日テレ・東京ヴェルディベレーザに競り負けた影響を感じさせない展開で、選手たちのモチベーションの高さを伺わせた。
翌日、日テレを下したINAC神戸レオネッサが2位に浮上。残りは4試合、浦和はあと2勝すれば自力で、他チームの状況によっては次節にも6年ぶりの優勝が決まる状況に持ち込んだ。
昨シーズンは終盤に首位の座を譲り、栄冠を逃した。同じ轍を踏むことはない。浦和は来季、女子初のプロリーグとなるWEリーグに参戦することが決まった。その節目となる2020年、タイトルの先へ向かうため、浦和が勝ち進む。
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[取材・文・写真:早草紀子]