川澄や猶本の先発は? 中国対策は? なでしこJのアジア杯・準決勝直前情報
なでしこジャパン 写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
日本が連覇に向けて深夜に登場。高倉監督「闘える選手を送り出す」
[AFC女子アジアカップ 準決勝] 日本 – 中国/2018年4月18日午前2時/アンマン(ヨルダン)
なでしこジャパン(日本女子代表)が日本時間の4月18日午前2時から、アジアカップ準決勝で中国と対戦する。FIFAランキングは日本が11位、中国が17位。来年フランスで開催されるFIFAワールドカップのアジア予選を兼ねていて、日本はすでに出場権を獲得。次なる目標である大会連覇に向けて決勝トーナメントに登場する。もう一方のカードは、オーストラリア対タイ。
高倉麻子監督が試合前日、次のように中国対策や選手の起用法などについて語った。
ーー準決勝の中国戦、どのように挑みますか?
「1試合1試合、遠征の中での1分1秒を戦う中で掴んだもの。大会連覇が目標ですが、さらに大きなところではチームと選手の成長が非常に大事だと思っています。一つ前に進めて、こうしてプレッッシャーの懸かる舞台で試合ができることを非常に嬉しいですし、(ワールドカップ出場権を獲得できたことで)一度リセットして、集中力を高めてきました」
ーーグループステージの3試合で伸びたと思う点は?
「目に見えるところでは、守備のところで、集中力を高めてしっかり防げています。攻撃では組み立てや精密さがまだ足りない。目に見えない選手一人ひとりの頭の中と技術的な部分で合致してこない限り、日本のサッカーは世界で通用しないと思っています。とにかく細部にこだわって、形にならないと、応援してくださる方々の見えるものにはなっていかない。いつも水の中で必死に足を掻いているような状態です。一つ勝って引き分け2つというのは、悪くない結果で進めたと思います。次、しっかり勝って、階段を一つ(決勝戦)上がりたいです」
ーー準決勝で対戦する中国の印象は?
「一人ひとりのフィジカル、全体の力強さは非常にあります。少し前までアジアを引っ張ってきたチームなので、そういったメンタリティは今の選手たちも持っている。真剣勝負や一発勝負で大きな力を出してくるので、日本はそういった面で自分たちのペースを崩されずに、ゲームをコントロールしながら試合を進めていきたいです」
ーーメンバーは? また、改めて中国戦に向けた意気込みを。
「いつもギリギリの戦いがチームに強い緊張を与えるが、そこの場に立てる喜びを十分に感じ、選手にはサッカーを楽しんでもらいたい。細かいことを考え過ぎず、うまく伝えながら、なんとかチームが勝てるように、いい時間を過ごしたい。選手にはタフになっていってほしいですし、3試合行い疲労の蓄積している選手もいます。現時点で”闘える”選手をグラウンドに送り出したいと思います」
構成:サカノワ編集グループ