【パラグアイ戦│選手採点・寸評】乾に最高点「5」。昌子&植田ら5人に「4」の高評価
[マン・オブ・ザ・マッチ=MOM]乾 貴士(日本)
全員が及第点以上。GK争いは中村がリード? 右サイドバックがハマらず。
【選手採点│寸評】
※5段階評価。5が最高で、1が最低。採点対象は原則、出場20分以上。
ポジション
背番号 選手名 採点
GK
12 東口順昭 3(HT ▼)
痛恨の先制点を食らったものの動揺せず切り抜けた。試合の流れを読みながら周りと呼吸を合わせたテンポの良いスローインは好印象を受けた。
DF
21 酒井高徳 3
徐々にコンディションを上げてきた。対峙する選手にフィジカルで上回れれば、サイドを支配できることを証明。本番でそう上手くいくかは分からないが、持ち味のバイタリティを発揮した。
3 昌子 源 4
植田との阿吽の呼吸で、最初は主導権を握られた相手CFサンタンデールから徐々に自由を奪った。失点も良い教材になった。
2 植田直通 4
高い位置まで出てビルドアップに加わるなど、ラインのアップダウンによる駆け引きで相手を勝った。力強さに加え、クレバーさ(俯瞰力)も備えつつある。インターセプトから逆転ゴールの起点にもなる。1失点で抑えていれば「5」の評価だった。
6 遠藤 航 3(HT ▼)
キーマンだったO・ロメロに突破を許さなかった(32分の失点はスローインから)。攻撃参加からのクロスにはなかなか持ち込めなかったが、目立たなくても持ち味である堅実さでチームを支えた。右SB候補に躍り出たとも言えるが、物足りさなも残った。
MF
7 柴崎 岳 3
精度の高いプレースキックでゴールを脅かし、CKからアシスト。一方、守備面で、O・ロメロにかわされ失点するなど、重要な局面で身体を張れず。プラスとマイナスを差し引いて「3」の評価に。
16 山口 蛍 3
キャプテンマークをつけてフル出場。チームのファーストシュートも放つ。大崩れすることなく攻撃陣を支え、柴崎を上手く前へ出していた。
14 乾 貴士 5 [MOM]
「練習で何度も決めていたので、その形に持っていければ」というカットインから先制。カウンターから連係で崩し切り2点目。大胆な仕掛けと思い切ったショットで、日本代表に立ち込めていた負の連鎖を断ち切った。
10 香川真司 4
スペースへの動き出しから乾の先制点をフォロー。オフザボールの動きによる貢献度も高かった。4点目は、相手を手玉にとるようなフェイントで二人のDFのタイミングを外してゴールを決めた。乾との元C大阪コンビの連係は、まさに水を得た魚のように、生き生きとしていた。
13 武藤嘉紀 4(63分▼)
これまで2試合はCFで起用されてきたが、この日は右サイドで先発。香川、乾、岡崎にはない”重量感”のあるアタックで前線にクサビを入れることで、そこから前線のタレントがより危険なエリアで勝負できていた。
FW
9 岡崎慎司 4(74分▼)
ゴールはなかったものの、香川以上にオフザボールの動きの質は高かった。乾爆発の呼び水と言える存在に。こぼれ球を常に狙う姿勢も相変わらずだった。大迫か、岡崎か。西野監督もCFの選択は迷いどころか。
途中出場
GK
23 中村航輔 3(HT △)
試合終了間際にスーパーミドルを決められ苦笑い。攻め込まれる回数は限られただけに、ここはセーブで応えたかった。が、相手をやはり褒めるべきか。印象的にコロンビア戦の先発奪取へ近づいたか。
DF
19 酒井宏樹 3(HT △)
1対1の危機察知能力など能力は非常に高い。ただ全体がカウンターを警戒しているときに前めにポジショニングを取りヒヤっとする場面も。最終ラインの連係面で不安を残したままなのが気掛かり。
FW
15 大迫勇也 3(63分△)
相手を完全に引き付けてパスを送り香川のゴールをお膳立て。そのプレーに彼らしさが感じられたが、この日もノーゴールに終わった。
MF
8 原口元気 ―(74分△)
本当は自らシュートを放ちたいところ、香川にラストパスを送る(まさかのシュートミス)。なかなか、流れが来ない。
MF
11 宇佐美貴史 ―(79分△)
西野監督はさらにゴールを狙いに行ったと言う投入だが、乾よりも低い位置でバランスを取るようにプレー。逆にチーム全体のバランスが悪くなってしまった。監督も今後の起用法に頭を悩めそうだ。
文:サカノワ編集グループ