【サッカー日本代表】伊東純也の事件、不起訴ならば「週刊誌が損害賠償を請求される可能性」。細野弁護士が見解を示す

自身のユーチューブチャンネルで、これまでの問題を整理し、今後の見通しを語る。

　週刊誌に嘘偽りの情報を伝えて掲載させたとして女性2人を虚偽告訴罪で刑事告訴し、損害賠償の民事訴訟を起こしたサッカー日本代表のMF伊東純也（スタッド・ランス）を巡る一件で、7月2日、伊東は準強制性交致傷容疑で、またA子・B子の女性2人は虚偽告訴罪で、それぞれ大阪府警から書類送検された。伊東は嫌疑不十分、あるいは嫌疑なしで、不起訴になる可能性が高い。

　テレビなどで活躍する細野敦弁護士が7月11日、ユーチューブ『細野弁護士チャンネル』で、「伊東純也選手と女性２人が書類送検取り調べナシ!?　の違和感」と題した動画を公開。この問題のこれまでの疑問点や問題などを改めて整理し、弁護士の専門的な視点から今後のポイントや見通しについて語っている。

　そのなかでアジアカップ開催中というタイミングでこの記事を報じた週刊誌側の責任についても言及。告訴の段階でネットと週刊誌で報じ、日本代表は敗退を喫し、その後は“沈黙”。大きな社会問題に発展したことについて、次のように指摘した。

「（もしも不起訴になった場合は?）やはり週刊誌としては、裏付けが不十分なまま、告訴受理の話だけで伊東選手の名誉を棄損してしまったという話に結果としてはなります。刑事事件での名誉棄損罪が成立する可能性もありますが、民事的な損害賠償を請求される可能性はあります」

「さすがに裏付け取材が不十分。告訴を受理されたという結果だけで記事を書いたということなので、真実と信じるだけの取材をせず記事を書いてしまった可能性はあります」

　そのように週刊誌側の責任問題に発展する可能性も指摘していた。

　伊東の身柄が拘束されることもなかった。そのため検察の捜査があと1、2か月ほど行われ、「9月頃には結果が出るのではないでしょうか」と、細野弁護士は今後の見通しを示した。

　伊東の所属するフランス1部スタッド・ランスは日本ツアーを実施。そのあと8月18日にリーグ・アンの開幕LOSCリール戦を迎える。

　また、日本代表は9月5日のホームでの中国代表戦から北中米ワールドカップ（W杯）の3次予選（これまでの最終予選）がスタート。年内は9月、10月、11月に、それぞれ2試合ずつ組まれている。

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　伊東がスタッド・ランスで好パフォーマンスを保てれば……。重要な9月シリーズ（5日ホーム・中国戦、10日アウェー・バーレーン戦）、あるいは上位国と対戦する10月シリーズ（10日アウェー・サウジアラビア戦、15日ホーム・オーストラリア戦）で、タイミング的には復帰が期待される。