北中米W杯後の次期ドイツ代表監督、クロップが「第一候補」。ルディ・フェラー明言
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ナーゲルスマンが退いた場合には…。
サッカードイツ代表のスポーツダイレクターを務めるルディ・フェラー氏が9月22日、公共放送テレビ『ZDF』の取材に応じて、まだ先の話ではあるが2026年以降のドイツ代表監督について言及した。
ドイツサッカー連盟(DFB)はユリアン・ナーゲルスマン監督と2年後の北中米ワールドカップ(W杯)まで契約を結んでいる。その後の契約延長も選択肢に入っている。
しかし37歳の指揮官がトップ・オブ・トップでの戦いを希望した場合、DFBは後任を選定しなければいけないというスタンスだ。フェラーSDは「ナーゲルスマンがトップクラブを率いたいと考えた場合、当然、ユルゲン・クロップを回避するということは考えられないでしょう」と、ナーゲルスマン退任の際、クロップが“第一候補”になると語っているのだ。
とはいえ昨季までリバプールFCを率いて「エネルギーが満タンにならなくなってしまった」と退団したクロップ自身はこのほど、今のところ現場に戻る意思はないとも強調している。『スカイ』によると、「タッチラインに戻ることは?」と聞いた際、クロップは「ゼロ、ゼロ、ゼロ」と答えたと伝えている。
もちろん、その現場復帰を考えていないという意思が、当面なのか、キャリアとしてなのかは分からない。
また、W杯の結果も行方を左右する一因だが、ナーゲルスマンの意向も尊重される。今夏開催された自国開催のEUROで、再びサッカー熱を呼び戻し、若き監督の国内での評価は上がっている。ハンス=ディーター”ハンジ”フリック(現・FCバルセロナ)の解任を経て、ある意味、そのドイツ中を魅了していく”熱量”こそ重要なポイントになっていきそうでもある。