×

三菱UFJ銀行員の貸金庫窃盗「大谷翔平の10億円と訳が違う」、ひろゆきも衝撃「他の銀行も怪しい」「苦労したら無限にお金を盗れる時代が来るんだから」

三菱UFJ銀行。(C)SAKANOWA

日本の認知症高齢者の資産は250兆円以上、「ボケた老人だからと、全部盗っても分からない」。

 三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取らが12月16日に記者会見を行い、元行員で支店長だった女性が貸金庫から顧客の現金など4年にわたり約60人から10億円以上を窃盗していた問題について謝罪の記者会見を行った。3週間前に発表のあったメディアリリース以上の事実は明らかにならず、同行他支店の状況についての報告もなかった。同頭取はまず再発防止に努めるという。

 そんななか、この問題が発覚した11月、実業家のひろゆきこと西村博文氏がユーチューブで発信したこの貸金庫事件の深い闇を伝えた動画が、改めて注目を集めている。

 西村氏はそもそも今回発覚した女性元支店長がスペアキーを使って窃盗したという練馬支店・玉川支店のケースは氷山の一角ではないかと指摘。過去にも貸金庫がカラになっていて問題になったケースがネットなどで報告されている件に触れ、「他の銀行も怪しいと思うますけれどね」と訝った。

 金融のルールを作る側にいる銀行の職員が、どれだけ“儲ける”ことができるのか。その実権を握っている社会の現実にまざまざと驚く。

「サービス残業とか銀行員ってめちゃめちゃ大変じゃないですか。頭を下げて、サービス残業をして、苦労して。でもその先には無限にお金を盗れる時代が来るんですよ。支店長になると。そりゃ銀行員になりたいよね。だって銀行員になっただけで10億円以上儲かるんだよ」

 とても単純な窃取方法だった。ただ、もはや顧客の誰がどれだけ貸金庫に預けていて、どれだけ盗まれたのか。完全に明らかになることはない。むしろ、その仕組を突いたメガバンクの大事件である。

「逃げ切るのに失敗しただけで、フワッと海外へ行っていたら“勝ち逃げ”できていたという。逃げ切っている人はけっこういると思います」

「銀行員は現代のアメリカンドリーム、ジャパニーズドリームかな。お勧めの職業、銀行員ですよ」として、ドジャースの大谷翔平の年俸10億円は、課税により手取り5億円になってしまう点を強調。窃盗なだけに“非課税”であり、「しかも何人いるか分からない」という闇に苦笑いする。

 また「全国の認知症高齢者が保有すると推定される資産総額は、2020年で約250兆円」というデータにも着目。「要するにボケたお爺ちゃん、お婆ちゃんの資産。絶対に貸金庫から全部盗っても分からない。だって認知症ということだから」という、高齢者社会における資産問題のなかで、銀行もやりたい放題だと見る。

関連記事>>三菱UFJ銀行員窃盗。故人の貸金庫「空っぽ」で、梅宮辰夫さんが改めて話題に

 今回、三菱UFJ銀行はできればこの女性元行員一人の起こした問題として処理しようとしている印象は強い(すでに警察には報告されており、状況がより明らかになったあと逮捕されると見られる)。まだまだ同行内に別のケースもあるのではないか。他の銀行はどうなのか……。そのあたりも注視していきたいところだ。