マティス・テルがサポーターへ別れを告げる。バイエルン、CLプレーオフに進出決定
テルがバイエルン・サポーターへ別れを告げた。(C)Midori Ikenouchi
ブラチスラヴァに3-1勝利、リーグフェーズ12位で終える。
[CL LF8節]バイエルン 3-1 ブラチスラヴァ/2025年1月30日(現地29日)/アリア ンツ・アレーナ
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ(LF)最終8節、バイエルン・ミュンヘンが3-1でスロバキア1部SKスロヴァン・ブラチスラヴァに勝利を収めて、12位で終えた。バイエルンはベスト16進出を懸けたノックアウトステージ・プレーオフに臨む。
1月22日のロッテルダムでのフェイエノールト・ロッテルダム戦で0-3と敗れたバイエルンは、ホームで再び前向きになれる勝利が求められた。すると8分、ヨシュア・キミッヒからのパスを受けたトーマス・ミュラーが中央でヘディングシュートを叩き込み先制する。
ただ前半のバイエルンは実に15回ものチャンスを作り出したが、1点しか奪えなかった。
それでも後半、バイエルンはさらにブラチスラヴァに強いプレッシャーを与え続けた。そして63分、左サイドからジャマル・ムシアラからキングスレイ・コマンを経て、ハリ ー・ケインがヘッダーで2点目をもたらす。
そして84分、ムシアラ、ケイン、セルジュ・ニャブリと前線が連動。ニャブリのシュートの跳ね返りを、コマンがねじ込んで3-0とした。
終了間際の90分に1点を返されたが、バイエルンが3-1で勝利を収めた。
ブラチスラヴァのヴラディミル・ヴァイス監督は試合後の記者会見で「ブラチスラヴァと経済格差が非常に大きく、誰もが知るようなスター選手が揃う世界有数のクラブチームであるバイエルンとこの素晴らしいアリアンツ・アレーナで対戦できて非常に光栄です。CLはほぼ最下位で終わったが、このチームで強豪チームと今日まで戦えたのは非常に誇りです。素晴らしいチーム、バイエルンがCLを勝ち進み、可能な限り上位へ勝ち進んでくれる事を心より応援しています」と語った。
一方、バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督は「今日までのCLではいくつもの負け試合があり、敗因はそれぞれ異なり、それらの分析をしっかりして、明日から再び気を引き締めてトレーニングに励みます」と勝って兜の緒を締めた。
また、先発したマティス・テルは62分にコマンと交代。コンパニ監督は、移籍が噂されるテルの今後の発言を控えた。ただテルはこの日がバイエルンでの最後の試合として臨んだようで、交代を告げられると、ユニフォームの襟を噛みながら顔を埋め、3階まである高い客席の先まで見上げて感謝を伝えていた。
試合終了後にはサポーターからの暖かい拍手に包まれながら別れを惜しみ、ピッチをあとにした。
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リハビリを続けるバイエルンの伊藤洋輝はメンバー外だった。このあと2月1日に開催されるリーグ戦、バイエルンはホームでカタール・ワールドカップ(W杯)日本代表FW町野修斗の所属するホルシュタイン・キールと対戦する。
Photos and text by Midori Ikenouchi