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『ゲッツェ論争』ドルトムントのファーヴル監督が激怒「香川もロイスもいる」

香川真司 写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

ホッフェンハイム戦でゲッツェは遠征に帯同せず。香川が初先発したものの好機を逃す。

[ブンデスリーガ 6節] ホッフェンハイム 1-1 ドルトムント/2018年9月22日/ライン・ネッカー

 ボルシア・ドルトムントのMFマリオ・ゲッツェがホッフェンハイム戦の遠征メンバーから外れた。今季就任したシュシアン・ファーヴル監督は開幕からゲッツェを重宝してきたが、結果が伴わなかったなかでひとつ決断を下した。

 指揮官はホッフェンハイム戦を控えた20日の公式記者会見で、そのゲッツェの起用について、次のように語っていた。

「マリオはセンターであればどこでもプレーできる。4-3-3も対応できる。彼はどのシステムでもこなせる。しかし、私たちのチームには、非常に多くのミッドフィルダーがいる。8、9人の選手だ。トップ下は香川がいて、ロイスがいて、そしてマリオもいる」

 ファーヴル監督はそのようにやや興奮気味に語り、UEFAチャンピオンズリーグも始まり、連戦になることから、選手をローテーションしていく意向を示した。

「たくさん選手が揃っている。それが現実だ。それに私はすべての選手を必要としている。7人の選手をそれぞれ起用していきたい」

 その言葉通り、ホッフェンハイム戦では香川真司がようやくリーグ戦今季初出場初先発を果たした。4-2-3-1のトップ下で出場し、一度クロスに左足で合わせた決定的なチャンスが訪れたがモノにできず……。結局、70分に24歳のマクシミリアン・フィリップと交代した。

 試合はダニーロがレッドカードで退場して数的不利に立たされたドルトムントだが、84分にクリスチャン・プリシッチのゴールで辛うじてドローに持ち込んだ。昨季のペーター・シュテーガー体制下で復活を印象付けた活躍ぶりもあり、香川へのドルトムントの熱狂的サポーターの期待は大きい。それだけに今回、何かしら目に見える結果を残したかったが……。2014年のワールドカップ優勝を果たしたドイツ代表の中心選手だったゲッツェもまた、何とかして輝きを取り戻そうとしている。指揮官をこれからも悩ませそうである、この「ゲッツェ論争」(もしくは、「ゲッツェ・香川論争」)はしばらく続きそうだ。

文:サカノワ編集グループ

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