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【鹿島】町田に勝利! 鬼木監督の記者会見、相馬勇紀を抑えた津久井佳祐に「頼もしくなってきた」、決勝点の田川亨介には「折れずに努力を続けてきた」

鹿島の鬼木達監督 写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

「得点は人数をかけられた良いシーン。あのような場面をもっと増やしていけるようにしたい」

[J1 14節] 鹿島 1-0 町田/2025年5月3日15:03/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ14節、鹿島アントラーズがFC町田ゼルビアとの上位対決で、田川亨介の加入後初ゴールを守り切り、1-0でリーグ4連勝を収めた。鹿島は公式戦4連敗のあとリーグ4連勝で、首位の座をキープした。

 鹿島の鬼木達監督は試合後の記者会見で、「ゴールデンウイークにたくさんのサポーターが駆け付けてくれたなか、しっかり勝ち切れたことを非常に嬉しく思います。大きな声援をもらって、最後、本当は2点目を取りたかったですが、難しい試合を1-0で勝てて、そこは選手の頑張りとサポーターのお陰だと思っています。この1勝を次へつなげたいです」と、今季最多となる3万3762人が来場した中で掴んだ勝利を喜んだ。

 町田が“後半勝負”といえる戦略を立てるなか、先制に成功した。ただ、追加点がほしかったとも振り返る。

「前半は狙いを持って(ボールを)動かしていったなか、得点はオーバーラップなどから人数をかけた良いシーンだったと思います。あのような場面をもっと増やしていけるようにしたいです。2点目を取らないと、今日は無失点に抑えられましたが、やはり事故的なものも起きてしまう可能性はあるので、そこは修正していければと思います」

 町田はベンチに主力のアタッカー陣が控え、試合終盤に改めてパワーを使ってくる狙いが感じられた。ただ鬼木監督は、対相手以上に、自分たちの狙いをしっかり体現できつつあることを収穫に挙げていた。

「(町田が)後半にエネルギーを持ってくる狙いは明らかだったので、やはり前半で点を取りたかったというのはあります。ただ、必ず前半で、とは強調しすぎず、まず自分たちが少しずつ積み上げているところを出していかなければいけない。そのところで、前節の前半よりボールを握ろうとする意識が高かったと思います。

 ボールを大事にするだけで終わってしまったら一番苦しい展開になるだけに、点を取れたことは大きかったです。相手の狙いを考えれば、後半押し込まれることも想定され、失点ゼロで抑えられて、本当によく頑張ってくれたと思います」

 そして鹿島での初ゴールを決めた田川について。指揮官は次のようにたたえた。

「折れずに努力を続けてきたことが、こうして結果につながったと思います。いろいろな状況によってチャンスが巡ってきて、少しずつ存在感が増していると思います。彼らしいプレーが徐々に増えてきているので、FWなので得点が自信になり、もっともっと続けていってほしいと思います」

 またキーマンだった相馬勇紀を抑えた津久井佳祐について問われ、鬼木監督は「頼もしくなってきた」と評価した。

「非常に良かったと思います。チームとしても相馬選手のところは、危険な存在に挙げていた一人でした。頼もしくなってきたといいますか、疲弊した状態でもよくカバーして対応してくれたと思います」

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 鹿島は5月6日、中2日の厳しいスケジュールで、アウェーでのアビスパ福岡戦に臨む。