東口、権田、シュミット…GK3人が継続して日本代表に選ばれた理由は?
日本代表のGK東口順昭。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
森保監督は「代表活動は限られ、まとまった練習時間を与えたかった」。
日本代表の森保一監督は10月2日、キリン・チャレンジカップの10月シリーズ(12日パナマ戦/新潟、16日ウルグアイ戦/埼玉)に臨む日本代表メンバーを発表した。
発表されたメンバーリストの冒頭には、東口順昭(ガンバ大阪)、権田修一(サガン鳥栖)、シュミット・ダニエル(べガルタ仙台)と、前回9月シリーズに呼ばれたGK3人の名前が引き続き並んだ。
前回から継続しての3人の選出。その理由について、森保監督は次のように説明した。
「3人だけをずっと招集していくかどうかは、決めていません。もちろん3人とも良い選手ですので、ずっと選ばれる可能性もあります。が、今回選んでもおかしくなかった、選びたいと思っているGKも他にいました。今回の3人にした理由は、代表チームでは、練習する機会や時間も少なく、試合で使っていくかは断言できませんが、練習の中で3人に我々のやろうとする、戦術とコンセプトのなかで、プレーしてもらう時間をあげたかった。そういうことで招集させてもらいました」
そのように指揮官は説明した。やはり前回、胆振東部地震に被災した北海道での活動とチリ戦の中止によって、まとまった練習時間を作れなかったことも少なからず影響したようだ。もちろん各クラブでのパフォーマンスも含めて勘案したうえで、引き続き、東口、権田、シュミットのセットが選ばれた。
また、森保監督がGKに求める資質は次の通りだ。
「彼らに求めることは、まず失点を防ぐこと。安定した守備。さらにチームで他の選手と協力してチャンスの芽を摘むこと。また、攻撃の部分では、第一歩として、起点になれるような関わりも求めていきたいです」
現代GKにより必要とされるビルドアップなどの能力ではなく、あくまで「守備力」をまず要求するということだ。ごく一般的なことを言っているようだが、これも”森保スタイル”を知るひとつのトピックスに挙げられそうだ。
果たして今回の2試合で、どの選手が起用されるのか――そこも楽しみな注目点となる。
文:サカノワ編集グループ