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【浦和L】堀孝史監督、来季続投を発表。「カウンターの増加」など要因を挙げる

堀孝史氏。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

2025-26シーズンの目標は「国内制覇」、アジア制覇への一歩に。

 WEリーグ 三菱重工浦和レッズレディースは6月20日、堀孝史監督の2025-26シーズンの続投を発表した。

 浦和LはAFC女子アジア・チャンピオンズリーグ(女子ACL)準々決勝・武漢工大戦をスコアレスからのPK戦で落とすと、3月26日、工藤輝央スポーツダイレクターが楠瀬直木前監督を解任。ベガルタ仙台時代の元同僚だった掘氏を監督に招聘した。

 しかしその後はリーグ戦で取りこぼし、結局、日テレ東京ヴェルディ・ベレーザ、INAC神戸レオネッサに続く3位で終えた。

 結果的に“ギャンブル”に失敗したはずの工藤SD、堀監督が続投するという形に。クラブは「ファン・サポーターの皆さまへ 2024-25シーズンの振り返りと来季に向けて」と題した長文の声明を、公式サイトで発表している。

 浦和Lは堀監督続投の理由について、「監督交代後のチームの客観評価として、アナリストによるデータ分析結果においては、チャンスクリエイト数、シュート前後のゴール期待値に改善が見られています。またカウンター攻撃の回数も増加するなど、主に攻撃面でのポジティブな変化が見られております」と、「カウンターの増加」などを理由に挙げている。

 2025-26シーズンの目標は「国内制覇」。「『アジアの頂点』への再挑戦、大きな目標である2028年のFIFA女子クラブワールドカップ出場に向けた、大切な1年」と位置付ける。

 とにかく一つタイトルを目指すということなのか、リーグ制覇なのか。このあたりも具体性を欠いてしまっている。

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 レディースのマネジメントの統率は誰が取るのか。今回の人事で、そのあたりがある意味盲点になり、曖昧になっていることが明確になった。そこから浦和レッズというクラブ全体の問題の火種にもなりかねないだけに、体制の整備は喫緊の課題だ。