開幕3連勝・首位→J2降格、湘南が山口智監督の今季限りでの退任発表
湘南の山口智監督。写真:井上大輔/(C)Daisuke INOUE
坂本社長「これからも成長を続けるため、新たな指揮官を迎える決断をいたしました」
J1リーグの湘南ベルマーレは10月31日、山口智監督が2025シーズン限りで退任すると発表した。山口監督からのコメントは、シーズン終了後に発表される予定。
山口監督は2021年9月に湘南の監督に就任。4年目の今シーズンは開幕3連勝で2節以降ではクラブ初の首位に立った。
しかし夏の移籍マーケットで、畑大雅、鈴木淳之介、福田翔生と主力が流出していった。その穴を埋めるのは難しく、6月以降、勝利を挙げられず。19試合未勝利でJ2降格が決まった。
クラブOBでもある坂本紘司社長は次のようにコメントしている。
「 山口監督には2021年9月の就任以来、4年以上にわたりチームの指揮を執っていただきました。クラブがこれまで培ってきたアイデンティティに新たなサッカー文化を融合させ、選手を成長させながら勝利を目指すという、大変難しいミッションに果敢に挑戦し続けてくださいました。
在任期間中は強い責任感と揺るぎない献身をもってチームを導き、特に今シーズンは非常に厳しい状況が続く中でも山口監督は情熱を失うことなく、最後まで選手とともに立ち向かってくださいました。これまでの多大なご尽力とクラブへの貢献に、心より感謝申し上げます。
クラブとしては、これからも成長を続けるため、新たな指揮官を迎える決断をいたしました。山口監督のこれまでの歩みに敬意を表するとともに、今後のご活躍をクラブ一同、心よりお祈り申し上げます。
今シーズン残り3試合におきましても、皆さまへ一つでも多くの勝利を届けるため、クラブ一丸、全力を尽くす所存でございます。 引き続きご声援を賜りますようお願い申し上げます」
山口監督は最後尾から丁寧につなぐスタイルにこだわったが、そのビルドアップを相手チームに狙われる展開が増えていった。タレント流出も重なって湘南が武器としてきた堅守速攻の精度も下がり、苦しいシーズンとなった。
チームのエースで背番号10を背負う鈴木章斗の去就にも、今後注目が集まる。




