日本代表の鎌田大地が大腿部を負傷。グラスナー監督は笑えない冗談…W杯、果たして間に合うか?
悔しそうにピッチを退くクリスタル・パレスの鎌田大地。写真:Colorsport/アフロ
クリスタル・パレスはマンチェスター・Cに0-3敗戦。それでも「ダイチはいいプレーをしていた」と評価。
[プレミアリーグ 16節] クリスタル・パレス 0-3 マンチェスター・C/2025年12月14日/セルハースト・パーク
イングランド・プレミアリーグ第16節、クリスタル・パレスFCは12月14日、マンチェスター・シティに0-3で敗れた。厳しい結果以上に、パレスと日本代表にとって打撃であり不安視されるのが鎌田大地(Daichi KAMADA)の負傷だ。
先発出場した鎌田はこの日も中盤のリンクマンとして奮闘。しかし0-1で迎えた67分、大腿部(ハムストリング)を傷めてピッチ上で治療を受けると、自力で歩行しながらピッチをあとにして、ウィル・ヒューズとの交代を余儀なくされた。その後はベンチに戻らず、検査のためロッカールームに下がったという。
イギリス紙『スタンダード』は、試合後のオリバー・グラスナー監督のコメントを伝え、鎌田の負傷が「ハムストリングだ」と語ったことを報じた。また指揮官は「明日スキャンを行う。膝を伸ばした際、ハムストリングが強く伸びた」と状況を説明している。そして「数週間は欠場することになりそうだ」と見通しを示している。
グラスナー監督は会見の雰囲気を変えようと「ダイチには筋肉がないから、筋肉系のケガはしないと思ったんだけどね」と冗談交じりに言ったという……。また一方で、「とても良いプレーをしていた」とも評価していたそうだ。
この日のクリスタル・パレスは、アーリング・ハーランドに2ゴールを許すなど、元王者に終始劣勢を強いられた。UEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内への再浮上を狙っていたものの、その目論見は崩れ、負傷者が相次ぐ苦しい状況に拍車が掛かっている。
最前線に立つジャン=フィリップ・マテタは60分前後での起用が続く。またダニエル・ムニョスは膝の手術で年明けまで離脱が確定している。さらにイスマイラ・サールは来週からアフリカ・ネーションズカップでチームを離れる。
鎌田の離脱は、こうした台所事情を一層深刻化。グラスナー監督は以前から1月の補強の必要性を訴えており、今回の負傷を受けてクラブへのプレッシャーはさらに高まりそうだ。
さらに、日本代表にとっても不安材料となる。鎌田は森保ジャパンでも明らかに突き抜けたプレーを見せていた。最近はケガを繰り返しており、果たして復帰までどれだけの時間を要するのか。今後はより過密日程になっていき、3月の代表活動に間に合うだろうか。
いま読まれている記事>>フジテレビ巡りホリエモン、『村上ファンドvsフジ第二幕』について展望「見応えがある」
これからはクラブと代表、双方で慎重な判断を迫られそうだ。




