【イングランド代表】トゥヘル監督の日本代表戦後の記者会見・一問一答「ミトマはトッププレーヤー」「失点シーンは6対3で数的優位だったが…」

イングランド代表のトゥヘル監督。写真:代表撮影/ロイター/アフロ

日本の3-4-2-1攻略には「1対1で勝たなければ常に数で劣る」

――今回のインターナショナルマッチウィーク、ワールドカップを控えた最後のチャンスとして、これまで試してこなかった変更を加えました。しかし、これらの実験が実際のワールドカップのメンバーにどう反映されると考えていますか?

「ウルグアイ戦では最後に報われない結果となり、今日は前半に1回のカウンターアタックから失点してしまいました。結果には落胆していますが、客観的に見る必要があります。この期間、選手たちはクラブでの活動やヨーロッパの大会、そして世界で最もフィジカル的負荷の高いリーグで戦っており、厳しい試合になることは分かっていました。

 対戦した2チームはベストメンバーで臨んできた非常に鍛錬されたトップ20の強豪です。一方、我々はキャンプの途中で大きな変化を余儀なくされました。7、8人の負傷者が出て離脱したのです。これは言い訳ではなく、物事が完璧にスムーズにいかなかった理由の説明です。

 前半はピッチを極端に狭く使いましたが、サイドバックを意図した通りに使えなかったため、自ら苦しい状況を招きました。後半は改善されて、幅を使い、攻撃的な動きも増えましたが、チャンスで得点できませんでした。

 最も重要なのはここから学ぶことです。このキャンプだけで何かが決まるわけではありません。あと2か月の間にここから学んで活かし、負傷した選手たちが戻ってくることを願っています」

――ワールドカップ予選は非常に楽に進んだように見えました。最近対戦した上位3チームに対して未勝利です。エリートチームに勝てないことへの懸念はありますか?

「いいえ、まったく懸念はありません」

――コール・パーマーとフィル・フォーデンの今夜のプレーをどう感じていますか?

「個人の話をするのはあまり気が進みませんが、攻撃的な選手をピッチに送る以上、創造性やドリブル、シュート、アシストといった攻撃的なアクションを要求します。しかし、今日は明らかにそれが足りず、チャンスを作れませんでした。

 5-4-1(3-4-2-1)の布陣で深く構える相手に対し、ハーフスペースで彼らを見つけるのが難しく、ピッチの幅を十分に活かせませんでした。深い守備を敷く相手には、パスだけでは優位性を保てません。1対1で勝たなければ常に数で劣ることになります。

 後半、日本が疲れてきたところでサイドにフィジカル面を注ぎ、中央を開けようとしましたが、二人にとっては難しい試合になりました。

 ただ新戦力に門戸を開く必要があったのも事実です。多くの負傷者が出たことも考慮に入れ、客観的に状況を見る必要があります」

――ハリー・ケインの不在時、攻撃の脅威を与えられないという懸念は?

「いいえ。ハリー・ケインがいなければ、バイエルン・ミュンヘンであれ世界中のどのチームであれ、同じ脅威は維持できません。それは当然のことです。加えて、彼はキャプテンでもあります。最後の練習開始15分で彼が離脱したことは、精神的にも影響しました。

 さらにブカヨ・サカ、デクラン・ライス、ジョン・ストーンズといったチームの核となるリーダーたちも失いました。 彼らはクオリティと勢いを背負う選手たちであり、不在が影響するのは現実です。ハリーがいなくても勝てるし、これまでも勝ってきましたが、彼がいればよりスムーズになるのは間違いありません」

――今日は「ナンバー9(ストライカー)」を置かないシステムに変更しましたが、(ケインに)代わる選手を探しているのでしょうか?

「ウルグアイ戦ではシステムを変えずナンバー9を置きました。今日は異なるナンバー9、あるいはフィル・フォーデンや後にソランケを起用しました(いわゆるゼロトップ)。私は“第2のハリー・ケイン”を探しているわけではありません。そんな選手は存在しないからです。日本を倒す準備はできていましたが、苦戦しました。ジュード(ベリンガム)は何とかしようと責任を背負ってプレーしてくれましたが、多くの主力を欠いた状態で、万全の日本やウルグアイと戦うのは困難なタスクでした。負ける必要のない試合でしたが、結果として敗れたことは誰よりも悔しいです。しかし、これがアメリカ(ワールドカップ)での戦いに大きな影響を与えることはありません」

――(日本人記者から)試合後、日本の印象で変わったこと、あるいは変わらないことはありますか?

「何も変わりません。予想通りの非常によく組織されたチームでした。ビルドアップのバリエーションが豊富で、スペースの使い方も非常に複雑で強度も高かったです。 失点シーンについては、ボールを失ったあとの私たちの守備に問題がありました。6対3で数的優位だったにもかかわらず、100パーセントの強度で守れず、カウンターで仕留められました。これは私たちの責任です。

 しかし、日本の実力は最近の結果を見ても明らかであり、驚きはありません。完璧に見えないことは、選手たちの置かれた状況を考えれば不思議ではないのです」

――今夜ゴールを決めた三笘薫選手は、どのようなレベルに到達していると感じますか?

「彼は非常に高いレベルでプレーできる選手です。プレミアリーグですでにそれを証明しています。失点シーンは、我々がボールを失ったあとのリカバリーが甘く、数的優位でありながら守りきれなかった。とはいえ、何よりミトマがトッププレーヤーであることに疑いの余地はありません」

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